日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】大石英司著 「神はサイコロを振らない」(中公文庫)

2013-07-27 20:27:33 | 本・映画・展覧会
 僕が図書館で借りてくるのはたいてい、ルポルタージュやドキュメント、解説書の類であって、あってもエッセイで小説など久々な気がする。借りたのはたまたま、大石英司と言うシニカルなエッセイが印象に残った人の作品だったからであり、なおかつそれが航空関係を題材としていたからだ。

 海上自衛隊のUS-1救難飛行艇が、洋上でYS-11とニアミスするところから話は始まる。なんでこんなところに民航(カラーリングからするに、どうやらTDAもしくはJAS、厳密にはJACのようだ)のYSが…それが、10年前に失踪したYS機が異端の物理学者の予言どおり「タイムスリップ」して羽田に到着し、見守る多くの人々の前から消える激動の3日間の幕開けだった。

 パイロットの会話や関係者の用語、作中に出てくる事例など多くが、作者の航空関係の知識の豊富さを示している。読んでいて自然に感じられる。だが著者が書きたかったのは航空業界の10年間ではなく(会話の中に多分に皮肉は込められている)、「還ってきた」乗客たちと「遺族」の再会劇を通じた、家族や親族、肉親との繋がり。何組もの家族の再会の物語が同時進行するので少々読み疲れはするが、家族分だけ再会のドラマもあるということ。

 せっかく10年後の世界に戻ってきたのに再び消えてい、今度こそ(行方不明でなく)永遠の別れとなった人々を描いているのに、エンディングは清々しい満足感さえ描かれるのは出来すぎの感もあるけど、歴史が曲げられずに済んで良かったなとも思う。そう思っているとエピローグでもう一捻り。

 けっこう厚い文庫本だが、スリリングでスピーディーな展開のため一気に読んでしまった。

 2013年7月19日 自宅にて読了
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2013年7月21日 【バイク】環四プチツーリング

2013-07-27 05:00:21 | バイク・自転車
 今日は、環状四号線を走ります。あ、東京の。直ぐ近くの横浜にも環状一~四号線はあるので、ちょっと紛らわしい。かといって「都道x号」じゃあね。バイクに乗ること自体が一ヵ月半ぶり、都内環状線プチツーは何と4ヶ月ぶり!いやー疲れました。何がってしょっちゅう停まって地図を確認するのが。

 R1を上り、白金で左折、シェラトン都の前を通って白金台を右折、ここらがスタートらしい…(都道418)外苑西通りです。どこにも環状三号線なんて書いていない(笑)。四谷を過ぎ、靖国通りに当たった所で未開通部分。右折し、曙橋手前を(302)に鋭角左折するルートを取りました。

 牛込抜弁天で鋭角右折。地下鉄の若松河田駅あたりからが再び環三指定区間。何となく道なり。道幅はほどほど、車は少ないので迷っても焦らずに済むのが良い。地下鉄早稲田駅近くで(25)早稲田通りに左折、西早稲田で通りから外れる形に右折。広い道を下り始めると都電が視界を横切る。おぉ、レトロ風車両だ!下りきると(8)新目白通りに突き当たり右折、都心方面へ向かい、江戸川橋で(435)に左折、しばらく走ると護国寺に突き当たる。

 首都高を走ったりラジオの交通情報でおなじみの護国寺、初めてなので寄ってみた。ちょうど日曜朝のお勤めが始まるところ。般若心経からですか…バイク停める位置を教えてくれた門前交番のお巡りさん有難う。

 護国寺からは元の道から見ると右折方向へ(437)不忍(しのばず)通り。途中、六義園(りくぎえん)と言う有名な公園もあるのだけどパス。千駄木を過ぎ道灌(どうかん)坂下と言う何気ない交叉点を西日暮里方面へ左折、(457)。左折レーンはあるので間違えないと思うけど注意。

 立体交差が見えてきたら(306)明治通り、右折して合流、一気に3車線の道となり交通量もアベレージも上がる。一度走った区間なので懐かしいと言うか。白鬚(しらひげ)橋で隅田川を渡り、このまま明治通り(環状五号線)なの?と飽きてきたころ、小村井(おむらい)で道なり直進と言うか左離合と言うかで(476)丸八通りへ。この辺、東武亀戸線って2両でコトコト走る「都心ローカル電車」に少し離れて添う形で道路ができている。下町の道を進むと南砂町で事実上T字となり、(10)永代通りを右折。ここが指定区間の終点らしいが、何の標識も無くバイクとの「記念撮影」はできず。

 永代通りを都心方面へ、程なく現れる日曹橋を左折、再び(306)明治通りへ。日曹橋ってきっと昔は日本曹達(ソーダと読む)の工場があったんだろうなぁ。そして夢の島でR357湾岸道路。例によって東京ゲートブリッジを通って帰宅しました。

 過去で一番迷いながら走ったけど、逆にそれだけ知らない区間が多かったってこと。新宿御苑の立派な門、第八機動隊、「音羽組」こと講談社本社、いろいろ「へーこんな所だったのか」があった。もっと迷ったり寄り道しても良いかもね。

 本日の走行距離:約70km
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