以前から気になっていた本、村上センセのエッセイを読んだついでに続けて読んでみた。そう、作家より訳者が気になったわけです。
短い文章で、「~だった。」の多用が目に付く。現場の状況を説明する場面が多いからだろう。そんなこと考えながら読むのって初めてかもな?興味を持たせてくれた村上センセには感謝しないといけないな。
舞台はベトナム、作戦行動中の兵隊ティム(著者と同名だ、フィクションだが)とその属する小隊のメンバーに起こる出来事を、ある短編では叙情的に、別のでは観念的に著している。そう、短編集なのだが一冊まるごと整合性が取られている。
解説では村上センセが「本作は戦争を舞台としているが、実は日常の生活でも同じことなのだ」といった趣旨を書かれているが、うーんそういうものなのかな、分からない。本質的な部分を読み取れていないってことなんだろうね。残念ながら。
まぁでも、戦場モノとして読んで興味深かったし、恐らくは当時本当にこういう二十歳そこそこの若者が戸惑ったり絶望したりしながら戦地で過ごしていたんだろうなと、そこはフィクションではなくドキュメントなんじゃと思いながら読んだ。日本兵はどんなだったんだろうね。そう思うのも8月だからか。
2013年8月3日 自宅にて読了
短い文章で、「~だった。」の多用が目に付く。現場の状況を説明する場面が多いからだろう。そんなこと考えながら読むのって初めてかもな?興味を持たせてくれた村上センセには感謝しないといけないな。
舞台はベトナム、作戦行動中の兵隊ティム(著者と同名だ、フィクションだが)とその属する小隊のメンバーに起こる出来事を、ある短編では叙情的に、別のでは観念的に著している。そう、短編集なのだが一冊まるごと整合性が取られている。
解説では村上センセが「本作は戦争を舞台としているが、実は日常の生活でも同じことなのだ」といった趣旨を書かれているが、うーんそういうものなのかな、分からない。本質的な部分を読み取れていないってことなんだろうね。残念ながら。
まぁでも、戦場モノとして読んで興味深かったし、恐らくは当時本当にこういう二十歳そこそこの若者が戸惑ったり絶望したりしながら戦地で過ごしていたんだろうなと、そこはフィクションではなくドキュメントなんじゃと思いながら読んだ。日本兵はどんなだったんだろうね。そう思うのも8月だからか。
2013年8月3日 自宅にて読了