写真家によっては、作為的な画作りによってひと目でその人の作品だと分かることがある。本日の個展、その最初のコーナーもそうだった。絞り込んで長時間露光をかけ、鏡を使って構図内のあちこちに光のスポットを作る。それも一つ二つではなく何十だから、どれくらい時間をかけているのかと思う。具体的な撮影手順のビデオでも見てみたい。ただし、作風としてそれほど好きなわけではない。とにかく、構図と基本的な操作(ISO調節、シャッター速度、F値、露光時間)以外で作られた画が好きではないので、この佐藤さんに恨みがあるわけでは決してない。
同様に、ペンライトの光跡を写し込んだシリーズ、これはより一層、撮影の労力が偲ばれる。賑やかになる前のお台場で撮られたものなど、ちょっとSFチックに見えたりもする。好き嫌いはさておき、間違いなく個性の光る作品群である。
総てがモノトーンな作品だから、光の存在が作品を大きく左右するよなと思った後で本展のサブタイトルに気付いた。良い勉強になった。
2014年6月27日 恵比寿・東京都写真美術館にて
同様に、ペンライトの光跡を写し込んだシリーズ、これはより一層、撮影の労力が偲ばれる。賑やかになる前のお台場で撮られたものなど、ちょっとSFチックに見えたりもする。好き嫌いはさておき、間違いなく個性の光る作品群である。
総てがモノトーンな作品だから、光の存在が作品を大きく左右するよなと思った後で本展のサブタイトルに気付いた。良い勉強になった。
2014年6月27日 恵比寿・東京都写真美術館にて