都会の学校で孤立する、込み入った生い立ちのヒロインが療養先の田舎町の入り江で出会った不思議な少女との出会いと交流を、ジブリ作品らしく豊かな色合いと精緻な描写の背景の中で描く。宮崎(駿)・高畑の二大監督ぬきでジブリは存続し得るか?と言う大きな課題を着き付けられつつ公開された作品。
性格の歪みを自覚しており、自己嫌悪な日々を送るヒロインの姿には、コンプレックスを抱えて生きる(或いは生きた)多くの人が共感しそう。反面、そこから
脱してゆく過程には「そんな簡単なものじゃない」という反発も受けそう。そんなの人それぞれですからね。もう一人のヒロインである不思議な少女、正体はたぶん…と想像した通りだったが、ヒロインとの因果関係にはちょっと意表を衝かれた。もっとも伏線はちゃんと提示されており、それには気付いていたのに結び付けられなかった自分がニブかったんだな。二人の交流は、最近「ゆるふわ系」アニメを見すぎているのか妙に濃厚で艶かしく、ちょっと百合っぽくも感じたりして…考えすぎでしょうきっと(笑)。
エンディング、見事なアニメーションのバックに展開されるプリシラ・アーンの曲が超イイ。ロクに聴いたこともないのに、このアニメのことを知った時にプリシラのことが頭に浮かんだのは単なる偶然なのだろうか?実に不思議なことだった。最後までじっくり、腰を落ち着けて映画館で見て欲しいクオリティです。やっぱりジブリすげぇ。ヒロインが居候する家の小道具の描写や、月光を浴びた夜の入り江の波など、柔らかいトーンの中で動く背景の出来が半端じゃないです。原作はイギリスらしい。確かに、湖水地方あたりと考えれば不自然じゃないかも。
ちなみに、札幌在住のヒロインが喘息の療養のため向かったのはJR札幌駅から特急「おおぞら」に乗り、キハ54 500番台に乗り換えた小さな漁港や入り江のある集落。雰囲気的には浜中(霧多布)とかっぽいが、それよりもっと田舎かな…と思った。調べたら浜中町の藻散布沼付近がモデルらしい。私の記憶も捨てたモンじゃない(笑)。と言うことは登場する駅は茶内(浜中の一つ釧路寄り)でヒロインたちの乗ったクルマが走った道は道道599号~123号?123号なら走ってるな。あぁ、「聖地巡礼」したくなってきた。ちなみに根室本線には「ルパン三世ラッピングトレイン」も走ってるんで、頼んだゼとっつぁん!
2014年7月22日 川崎・チネチッタにて
性格の歪みを自覚しており、自己嫌悪な日々を送るヒロインの姿には、コンプレックスを抱えて生きる(或いは生きた)多くの人が共感しそう。反面、そこから
脱してゆく過程には「そんな簡単なものじゃない」という反発も受けそう。そんなの人それぞれですからね。もう一人のヒロインである不思議な少女、正体はたぶん…と想像した通りだったが、ヒロインとの因果関係にはちょっと意表を衝かれた。もっとも伏線はちゃんと提示されており、それには気付いていたのに結び付けられなかった自分がニブかったんだな。二人の交流は、最近「ゆるふわ系」アニメを見すぎているのか妙に濃厚で艶かしく、ちょっと百合っぽくも感じたりして…考えすぎでしょうきっと(笑)。
エンディング、見事なアニメーションのバックに展開されるプリシラ・アーンの曲が超イイ。ロクに聴いたこともないのに、このアニメのことを知った時にプリシラのことが頭に浮かんだのは単なる偶然なのだろうか?実に不思議なことだった。最後までじっくり、腰を落ち着けて映画館で見て欲しいクオリティです。やっぱりジブリすげぇ。ヒロインが居候する家の小道具の描写や、月光を浴びた夜の入り江の波など、柔らかいトーンの中で動く背景の出来が半端じゃないです。原作はイギリスらしい。確かに、湖水地方あたりと考えれば不自然じゃないかも。
ちなみに、札幌在住のヒロインが喘息の療養のため向かったのはJR札幌駅から特急「おおぞら」に乗り、キハ54 500番台に乗り換えた小さな漁港や入り江のある集落。雰囲気的には浜中(霧多布)とかっぽいが、それよりもっと田舎かな…と思った。調べたら浜中町の藻散布沼付近がモデルらしい。私の記憶も捨てたモンじゃない(笑)。と言うことは登場する駅は茶内(浜中の一つ釧路寄り)でヒロインたちの乗ったクルマが走った道は道道599号~123号?123号なら走ってるな。あぁ、「聖地巡礼」したくなってきた。ちなみに根室本線には「ルパン三世ラッピングトレイン」も走ってるんで、頼んだゼとっつぁん!
2014年7月22日 川崎・チネチッタにて