【本】豊田有恒著 「四十歳からのバイクライフ」(小学館文庫)

　この人の名前は何故か昔から知っていた。けれどどの作品を読んだかと問われれば答えられない。失礼ながら、本屋に並んでいる背表紙を見て覚えたというほどの人気作家とも思えない。それが突然、「本業」のSFや小説でなくライフスタイルの作品を読むのだから縁とは不思議なものだ。

　先に読んだ花村萬月氏より本作の方が遥かに常識的に(笑)バイクライフの始め方を説く。とにかく小排気量車から、それで操り方を覚えステップアップと。ご本人がバイクに乗り始めたのは素晴らしく昔のことで「免許がオマケに付いてくる」時代の話だったので参考にならないが、自転車に乗れない奥方がバイクに乗り始めた過程の話なので説得力はある。内容的にはチーリングの話が多く、レースやチューニングの話は出ない。まぁ「四十歳からの」ですからね。

　しかし、ゴルフ好きは周囲にもゴルフを勧めるがバイク乗りは周囲を誘わないと上手いこと書くなと思ってたら最後は「バイクに乗ってみよう！」って矛盾してるよセンセー！本書はこれまで全くバイクに乗ってない人向けかもしれない。

　2016年10月5日　通勤電車にて読了

2016年10月8～10日 【旅行】３度目の正直！沖縄・鳩間島へ（１）

　ここ数年、細々と続けているのが沖縄の有人島訪問(つぶし)。元々は「沖縄の島へ全部行ってみたサー」という本に触発されて始めたのだが。そう言えばこの本って読後Blogを書いてなかったかも？沖縄の最南エリア・八重山の島々は結構行った。石垣島エリアで言うと西表、竹富、小浜、黒(島)、与那国、波照間。残るは新城と鳩間だ。新城へは季節限定の日帰りツアーでしか行けない。鳩間はドラマの舞台にもなった島だがここへの船がすぐ欠航する。実は今回が三度目の挑戦。渡れなかったらどこで何をして過ごそうか。

　10月8日、1日目。羽田からNU71便(JA8998:737-400)で石垣に到着、2時間41分かかった。ちなみに航空券は3月に買った韓国ソウル発の石垣往復、なので連休でも余裕の座席確保なのであった。直ぐに船の運航状況をチェック、よし船は出るぞ！代案として友人が遊びに行く台北へ渡ることも考えパスポートと台湾ドルを持って来たのだが使わずに済む。石垣港離島ターミナルまでは新規参入したノンストップバスで。皆さんこちらの方が速く安く車両も良いのでオススメですよ！

　コインロッカーにキャリーオンを預け、たまたま機内誌に載っていた市街地の大衆食堂へ行き昼食。素晴らしいコスパの店だった。生ビールをのんびり頂いてから昼食、どんどん行動がペースダウンしてゆく。ネタ的Ｔシャツを求めて土産物屋を冷やかしながらターミナルに戻り、1530発の船で鳩間島へ。寝て起きたらもう着く所だったので揺れたか判りません(笑)。ちなみに数年ぶりで買ったＴシャツはこれ。

　宿の客は自分ひとり。えー３連休なのに？到着そうそうに雨が降り出して止まず、色々と持って来た読書で夕方が過ぎた。夕食後、ご主人から島の状況や裏事情など突っ込んだ話を伺い実に興味深かった。いいオヤジになってくると、単なる旅行話よりそうした地域の話の方が面白かったりもする。大きなヤシガニが現れた。

　和(なごみ) 泊