日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】高野秀行著 「未来国家ブータン」(集英社文庫)

2016-10-18 20:54:07 | 本・映画・展覧会
 個人旅行は不可、ガイド料が高いためソロ行動派には訪問のハードルが高い国がブータン。関連する本は多くなく、それも殆どがGNH(Gross National Happiness)に絡んだ本。もう少し旅行者かバックパッカーよりの内容の本はないのかなと探していて見つけた本書は、それらを飛び越え民俗学的な内容だった。

 著者の他の作品は読んだ記憶がなかったが、著作タイトルを見る限りガチガチの堅物ではなく、むしろ椎名誠的アヤシイ雰囲気がプンプンする。一方で蔵前&下川風なバックパッカーの匂いは薄い。アヤシイ(もしくはくだらない)テーマでフィールドスタディをするタフな人と言う印象だ。

 飛行機の着くパロから首都ティンプーへ、そしてそこから奥地へ。四駆から馬に乗り換え時には徒歩で、山奥の未開集落へ。「お題目」の学術調査と、「真の目的」である聞き取りと。慣れぬ食物に腹を壊し、心を開かぬ村人に戸惑い、上がらぬ成果に焦る。ユーモラスに書かれてはいるが、ちょっと考えてみれば相当にタフな旅であることが容易に想像できる。正直モノ好きだねぇと思ってしまった。

 だが、旅人であれ登山家であれ、理由を訊いてはいけないのだ。いわんや、民俗学者においてをや。

 2016年10月8日 鳩間島の民宿にて読了
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2016年10月8~10日 【旅行】3度目の正直!沖縄・鳩間島へ(2)

2016-10-18 06:34:18 | 旅行・ハイク&ウォーク
 10月9日、2日目。雨は一晩中、強く弱く降っていた。そして今朝も…ひたすら読書。幸い昼前に止んだので島一周の散歩に出た。45分くらいだと言う。細い道を行こうとしたらドッカリ座りこんだ黒牛に行く手を阻まれた。幸い迂回路があったので行ったら野性のヤギが3頭居り、連中は臆病なので構わず進んでいったらその先に10数頭。みな一目散に逃げて行ってくれて良かった。もっともヤギに襲われて怪我したってニュースは聞いたことがない。

 「一周道路」は海より少し入ったところを通り、ずっと沖のリーフに砕ける波音が聞こえるが浜に出ないと海は見えない。何箇所かあるその浜は何れも尖った岩石の合間にちんまりと、浜と言うより単なる入り江の様相(写真)。ただ一ヶ所「屋良(やら)浜」だけは200mくらいは幅があるだろうか。サンシェード持参で過ごしに来ても良いがこの島は昼食(弁当)の確保が困難である…島の南側は大きな西表島と向かいあっているが、雲によりそれが殆ど見えなくなったりする。僅か1時間の散歩の最中、3回も驟雨に遭った。

 辛うじてい営業していた店でビールとそば、宿に戻って2時間昼寝。その間に降り出した雨は夜になっても止む気配を見せない。場合によっては明日のうちに島を出ておかないと帰れなくなったりするかもしれない。本日2名増え、夕食からのお喋りは賑やかだった。他の島の話を聞いていると、久しぶりに西表や波照間に行くのも良いなと思い始めた。

 和(なごみ) 泊
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