日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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2016年12月7日 【食べ物】川崎・青葉

2016-12-16 20:00:19 | 食べ物・飲み物
 今日は映画の開始時間が早かったので夕飯を食べていない。そう言えばアゼリア地下街が色々と改装してラーメン屋ができていたなと思い寄ってみた。それにしても、この店だけでなく川崎駅周辺、人がいないなぁ。ネオンや看板、イルミネーションばかりが明るく輝いている。みんな忘年会で忙しいのか、クリスマスに向けて出控えとっとと帰っちゃったのか。

 シンプルなメニューからベーシックな中華そばを選んだ。運ばれてきたのは中華そばの固定概念を覆す魚介系ダシが香る濁ったスープ。油もけっこう多目に浮いている。当然すすると美味い。麺は中細ストレート、玉子麺のようにつるつるしているのが特徴。それによく絡むよう、スープの油は多目にしているのかな?

 仕上げに軽く荒挽き黒胡椒が振られているのがユニーク、これで油っぽさが薄められる。でもテーブルには細挽き白胡椒。正反対なのは良いのか悪いのか?両方置いて貰えると嬉しい。ナルトが載っているのは中華そばならではだが、渦巻きのピンクが薄い。着色料を減らしているのかな。チャーシューは薄目大きめ、しっかりした噛み応えなのも中華そばらしい。

 麺のつるつる感があまり好きではないのだが、ユニークな造りはファンになる人もいるんじゃないかなと思った。
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【映画】聖の青春

2016-12-16 07:00:02 | 本・映画・展覧会
 29歳で早世した、「西の怪童」と呼ばれた棋士・村山聖(さとし)の姿を描いた作品。ネフローゼを患いむっくりした主人公に松山ケンイチ。主人公のヒーローでありライバルでもある羽生善治に東出昌大が扮する。彼を支える師匠がリリー・フランキー。

 将棋を指せない自分でも理解できた。控え室で観戦する皆さんが色々と解説してくれるから。対局シーンはどれも緊張、将棋会館の大部屋で皆さんが指している場面でも。ところであんな(持ち時間計測用)時計があるんですねぇ、しかも自分でボタン押すとか。そういう、対局者以外の将棋会のシーンがどれくらい迫真なのか知らないけれど、先日観た「グッドモーニングショー」と同じく「その世界」を知れたようで嬉しかった。

 王者・羽生との戦いを主軸に村山の生き様を描いた本作だが、やはり対局時の2人の姿は印象的。松山は病をおして将棋に賭けた棋士の姿を鬼気迫る演技で表現しているし(20kg増量なんてどんだけ苦労したんだろう)、東出の羽生は制作発表時点のスチール写真みて雰囲気クリソツと思ったが、細かな手の動きや仕草、そして一度だけ見せた「ハブにらみ」、そうかこうなのかと思わせる切れ味。ヤバい局面に追い詰められせわしなく泳ぐ眼がイイ。普通に見たら全然似てないはずなのに雰囲気は「完全に一致」なのだった。駒を置く音もそれぞれ違い、村山はビシッて迫力に満ち羽生はピチ…と静かに迫る。ネットで鑑賞感想を読んだら「静か過ぎてつまらなかった、映画として盛り上がりに欠けた」というのがあったけど同意しかねる。作中の棋譜は当時を再現しているので、将棋できる人なら盤面を追いながら観ると愉しいだろうが、間違いなく消耗すると思う。

 なにごとかに「命を懸ける」なんて気安く言えないなと思わされた本作、期待通りだった。ただし将棋を指す以外はダメダメと言うか人生破綻しちゃってるような村山と、個人的に付き合いたいとは思わない。いかにも優等生な羽生もとっつきにくそうでノーサンキューだけど。結局、勝負の世界で大成する人はどこか常人と違うってことなのかな。実際にはそんなエキセントリックな部分だけでなく後輩の面倒見が良かったりオチャメな部分があったり、愛されるキャラクターだったらしいので故人の名誉のために書いておく。

 2016年12月7日 川崎・チネチッタにて

追伸
 少し前から吉野家の店内にも本作のポスターが掲示されており、きっと故人は好きだったんだろうなと思ったら劇中しっかりと持ち帰り弁当のアップ、そして「牛丼は吉野家と決まっとるんじゃ」と言うセリフまで。その気持ち判るなぁ。シウマイは崎陽軒に限るのと同じだ。
コメント (2)
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