日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】斎藤 潤著 「シニアのための島旅入門」(産業編集センター)

2022-04-19 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 前作が面白かったので続けて読んだが、本作はタイトル負けと言うかピンぼけの印象。タイトルから読者は本書に何を期待するだろう?シニアならではの島旅の楽しさ、そのための情報収集、旅のヒントなどなのではないか。本書がその期待に応えているとは言い難く、企画倒れの感がある。

・時間に余裕のあるシニアならではの、島に滞在する楽しさや島での過ごし方
 →地元の人と話したい人、一人の旅時間を過ごしたい人と色々あり、一括りにはできない
・フトコロに余裕のあるシニアならではの、ちょっとリッチな島旅
 →バックパッカーあがりの著者には書けない
・時間は掛かるが節約できる旅のヒント
 →LCCばかり書かないで夜行バスや企画きっぷも取り上げるべき
・島旅の持ち物
 →「お任せの旅」に慣れ切ったシニアトラベラーへの注意
・島旅のプランニング
 →少し触れられているが、港へのアクセス、船便、ダイヤの調べ方、情報源など
・予約のノウハウ
 →予約できるとこ、できないとこ、注意する季節や時期(祭り等)

 著者が初めて島旅をしたのは'70年代前半、多少の想い出語りは許されても、それは添え物でなければならない。経験の豊富さが慣れとなり習い性となっているであろう著者は、エキスパート過ぎて「素人向け」の本は書けないのかもしれない。

 2022年4月10日 NH388便(米子→羽田)機内にて読了
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2022年4月9~10日 【旅行】島根縦断ドライブ(1)

2022-04-19 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 未利用空港制覇と純粋な観光を兼ねて、山陰を訪ねた。横に長い島根県を西から東まで、レンタカーで縦断するコース。最近にしては珍しく、離島訪問はなし。

 4月9日、羽田から萩石見空港へNH725便(JA211A:A320)で向かった。またもや A320neo…1時間9分で到着、レンタカーを借りて走り出す。今回も県内乗り捨て無料のトヨタレンタカー、車種はヴィッツ。この車、どうも見切りが自分の感覚と合わなくて好きじゃない。事前に図書館でガイドブックを借り、本文より地図重視で読み込み、Google Mapに地点登録をしておき、それをレンタカーのカーナビで再チェックして走り出した。今日は以下の順に訪れた。

(1)島根県立しまね海洋館
 ここの目玉はシロイルカかな、おっきい。ペンギンもたくさん居る。島根の海の生物とか、島根の内陸部の魚類とかのコーナーもあり、やはり地方の水族館は 面白い。

(2)鞆ヶ浦
 石見銀山から山越えで10㎞弱と近く、かつては銀の積出で栄えたそうだが、もちろん今は栄華など感じられず、ただ澄んだ海がチャプチャプと寄せるのみ。

(3)仁摩サンドミュージアム
 ギネス認定「世界一の砂時計」、コンピュータによる制御で1年で砂が落ち切る「1年計」がガラスピラミッドの頂部から吊り下げられている。その大きさ(見易いように1/1レプリカがフロアに置かれている)もさることながら、内部の砂の粒子の他との比較、細い部分の流速など、砂時計の機構に関する説明が詳しく、実に興味深かった。

(4)石見銀山
 世界遺産センターに駐車し、バスで代官所跡までゆき、そこからレンタサイクル。夕方だったのでこれから龍源寺間歩(写真)に行くと言う人は殆どおらず、すれ違う戻り客ばかりでゆっくり見られた。大森の町に戻って閉館間際の銀山資料館を見学。だが世界遺産センター内の有料展示と言い、銀山資料館と言い、銀山の重要性ばかりで明治以降から廃坑までの歴史や、人々のくらしや(多少なりともあったで あろう)鉱害についての解説はなく、非常に物足りなく感じた。ダークツーリズムまでゆかないにしても、負の部分も解説に加えるべきだと思うんだよね。

 18時に大田市のホテルに到着、今日の所要時間の読みはほぼ完ぺきだった。一方、新型コロナ渦への警戒が非常に強い島根県、夕食はホテル周辺の居酒屋3軒に「県外客お断り」され、やむなくクルマを走らせ街道沿いのラーメンチェーンで食べる羽目になったのは大誤算だった。でも本当は、それくらい感染防止に慎重になるべきなのかもしれない。

 大田市・Newスカイホテル泊
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