日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】斎藤 潤著 「日本《島旅》紀行」(光文社新書)

2022-04-08 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 「島マニア」である著者の、長年の訪島歴から30幾つの島々での出来事、感想を綴った書。まさに今の自分向けな気がして借りてみた。

 面白い。自分も行った島であれば、比較ができる。全面的に「そうだそうだ」とは限らない。つい先日行った、高知の鵜来島などは「そうだそうだ」に近かった。行ってない島々には、自分が既に下調べをしているところと全く知らないところの二種類があり、それぞれで受け取り方が変わる。訪問がずいぶん前の島もあるため、特に船便に関する情報などは参考にすべきでない。が、地形や人々の気質は大きく変わってはいないと思われる。

 著者の島関連の作品は他にもあり、続けて借りてみたくなった。

 2022年3月31日 自宅にて読了
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2022年3月30日 【バイク】遍路は「スタイルフリー」なのか

2022-04-08 06:00:00 | バイク・自転車
 成り行き上【バイク】ジャンルに入れたけど、中身は全く関係ない。

 今回の遍路ツーリングで、他の多くの遍路(らしき人々)を観てきた。そして思ったのは、現代の遍路スタイルって本当に自由だなと言うこと。

 白装束で、杖を突き、歩いて、一番札所から順に、数珠を持ち、札所では蝋燭と線香をあげ、真言を唱えお経を詠み、納経印を貰う。この区切った一つ毎に、やってる人とやってない人がいる。いや、納経印すら貰わない人もいると言うのは、ブログを検索すると確かに、「札所は回ったけど参拝せず写真だけ撮る」と言う人が存在するのだ。恰好はもちろん、交通手段も、参拝のスタイルも十人十色。作法では本堂と大師堂で繰り返す礼拝も、本堂だけしかしない方も少なくない。ろくに参拝もせず納経印だけ貰って回る「スタンプラリー参加者」が増えているとは、よく聞く。

 では仮に、八十八ヶ所すべてできちんと作法どうりにカメラが境内を回り、真言やお経が順次画面に現れ、キャッシュレスで賽銭や納経印代の支払いができ、デジタル納経印が専用の納経帳に記録される「バーチャル遍路」ができるようになったとしよう(諸々の事情で四国を訪ねられない人にウケそう)。その場合、ロクに参拝もせず四国を自力で回る遍路と、自宅でクリック1つで各所を訪れるがパソコンの前できちんとお経を唱えるバーチャル遍路と、どちらが「正しい」のか。

 旅人的には、どんな乗り物であろうが自ら身体を動かし、現地を訪れた者を立派だと思いたい。だが宗教的に見れば、単にスタンプラリー気分で回る者より、離れていても真摯に祈る者こそがより弘法大師(画像)に近付けるということになるのではないか。そういう差別と言うか評価をしてはならないと言うのが本当かもしれないが。

 正しい在り方ってなに?とは思うが、回りながら、祈りながら、帰って思い出しながら、考えたことであった。まあ自分にそこまで真摯な信心はないので、残りの札所も「ちょっとだけ真面目なスタンプラリー参加者」で回ろうと思う。
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