日々のつれづれ(5代目)

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【本】呉 善花著 「韓国併合への道 完全版」(文春新書)

2022-04-26 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 韓国併合については日本の負の歴史と認識され、反日韓国人の格好の攻撃材料の一つと言うのが一般論だと思う。それに対し本書は、嫌韓論者が小躍りしそうな論調。著者は韓国出身だが、このような本を書いたら帰国できないのではと思ったり。

 いわく、李氏朝鮮は伝統的に両班制度のもと内紛ばかりで国として統一、一貫した政治がなかった。清の庇護のもとで自主的な軍事力を持たなかった、内に籠るばかりで西欧諸国を見て知見を得ようとしなかった、日本併合は清・露その他諸国とのパワーバランス上、止むを得ない選択だった。

 読む進めるほどに「そうだそうだ」と思ってしまう。が、例え西欧列強のような植民地施策で収奪の限りを尽くすことがなかったにしろ、日本の一部として日本流のあれこれを押し付け、朝鮮人民を一段下に見て扱い理不尽な態度を取ったことは「先方を思いやってこそ」で片付けられることではなかろうと思う。とは言え、未来永劫「謝罪と賠償」を云々されるのには業腹だ。

 2022年4月17日 自宅にて読了
コメント
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