日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】唐渡千紗著 「ルワンダでタイ料理屋をひらく」(左右社)

2022-04-20 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 新型コロナが流行り始めた頃、GWの旅行にアフリカへ行こうと計画していた。行ってない国は山ほどあるが、東南部で英語が共通語となっている国を候補に幾つかプランを組み、その中にルワンダもあった。

 多くの日本人の御多分に漏れず、ルワンダと言えば大虐殺、「ホテル・ルワンダ」しか知らない(あの映画は大評判だったのに、その後ミソを付けちゃったようだ)。ところが図書館蔵書を検索すると、ユニークな行動をしている日本人女性がいらっしゃるではないか。こういう大胆なことって、たいてい女性がするよね。一般的に女性の方が、思い切りが良いのだと思う。と言うことで、借りてみた。大人気図書で1年くらい待ったかな。

 内容はタイトルの通り。高スペックらしい著者が、モーレツ社員(リクルート社)に疲れ退職、バツイチになり、そして思い立ったのが、会社時代の先輩夫婦が居るルワンダでのレストラン経営。バイト経験はあっても飲食店経営の経験はない。他の接客業の経験もない。それで始められるって度胸が凄い。普通は「そんなの無謀だよ、できっこない」って言っちゃう思っちゃう。

 なので、店員として採用したルワンダ人(何族かは不明)の気質とか、そのほかの商売人の態度とか、電気水道と言ったインフラ整備状況とか、全くルワンダと関係ないことはないけれど、彼女に縁があってルワンダで店を開くことになっただけで、元々ルワンダ愛があったわけではない(商売を始め5年以上すぎた今ではあるかもしれない)。

 ただ、ルワンダに連れて来られた子供のことを考えると、親の行動として良かったのかは疑問に思う。全く環境で暮らし、様々な人種の同級生と過ごす経験は貴重ではあるが、未就学時期からの成長期の過ごし方として適当なのだろうか。正解はないのだけど、この点は親のエゴに付き合わされて気の毒に思ってしまった。

 ルワンダへ行く日が来たら、ぜひキガリにある著者の店「ASIAN KITCHEN」を訪れてみたい。

 2022年4月13日 自宅にて読了
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2022年4月9~10日 【旅行】島根縦断ドライブ(2)

2022-04-20 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 4月10日、今日は三瓶山方面へ分け入った後、東部へと車を走らせる。

(1)さんべ縄文の森ミュージアム(写真)
 三瓶山の火山活動の影響で火山灰に埋もれた原生林が、幾つかの偶然により腐らず原形を留めたまま地下に埋没していたのが発掘されたのを保存展示した施設。下調べの段階で知って行程に組み入れたが、インパクト大で解説内容も素晴らしかった。

(2)島根県立三瓶自然館
 愛称「サヒメル」、3つの建物に分かれ、ゆったり目ながら三瓶周辺の自然について多くの展示。動植物より地質学的展示に力が入っているように見えた。館内プラネタリウムで2本のプログラムを観、併設のそば屋で三瓶蕎麦を食べて満足度高し。2時間以上も滞在してしまった。

(3)石見ワイナリー
 観光リフトの発着場に併設、せっかくなので地産のワインを1本買って帰ることにした。ここまで三瓶連山の外周を回るコースを通ったが、広い道ではないが実に気持ち良く、標高が高いためちょうど桜が見ごろ。恰好のツーリングルートだと思った。

(4)立久恵峡
 三瓶エリアを離れR184で東北方向へ。気持ち良く走れる渓谷沿いの道、写真では高千穂峡のイメージだが通った印象は耶馬渓の方が近かった。「山陰の耶馬渓」と呼ばれることもあるのだと帰宅後に知った。俺すげぇ(笑)。

(5)出雲弥生の森博物館
 立派な建物だが、内部展示はさほど多くない。それでも発掘された数々の品、そこから窺える当時のムラの様子や生活様式など、たまには想像力を働かせるのも悪くない。

(6)荒神谷博物館
 前の博物館で展示紹介を見て、予定ルートから近いので寄ってみた。ここのメインは土器でなく鉄剣。出雲大社近くの博物館で見た覚えのある、300数十本が纏まって発掘された場所。その発掘の模様のビデオや、作業手順に作業道具など興味深い展示だった。

(7)出雲玉作資料館
 玉「造」温泉の近く、こちらは装飾品であるガラス管や勾玉などの展示。ここも作り方が詳説され、一体ああいう副葬品がどれほどの手間を掛けて作られたか、想像の機会をくれた。

 頑張ればもう1カ所くらい見学できたが、もういいかな。最後に訪れた資料館は、もう松江市に属する。レンタカーに給油し、松江駅近くの店舗に返却。鳥取県に属する米子空港まで行かず松江で返却すれば、同一県内であり乗捨て料金が掛からない。2日間で230㎞、リッター25㎞くらい走った。

 米子空港へバスで向かうが、このバスは宍道湖(中海)の大根島、江島を抜けてゆく。海中道路そして「ベタ踏み坂」こと江島大橋を通る、国内でも屈指の絶景リムジンバスと言える。松江に行く際はぜひ米子空港からアクセスして欲しい、JALは飛んでないけど。

 羽田までは超満席のNH388便(JA152A:A321)で1時間6分。A321neoには初めて乗るが、国内線だともう、細かい仕様とかどうでも良くなってきている。往復とも初めての空港を利用し島根をがっつり見学、濃い2日間だった。(おわり)
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