日々のつれづれ(5代目)

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【本】赤澤健一著 「遺品は語る-遺品整理業者が教える「独居老人600万人」「無縁死3万人」時代に必ずやっておくべきこと-」(講談社+α新書)

2022-05-13 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 部屋の片づけをする時に念頭に置くことは、引っ越すことになった時に面倒な思いをしなくて済むようにということと、万が一にも自分が急逝してしまった場合、後始末をお願いする方の手間が僅かでも少なくて済むようにということ。

 本書は、胡散臭い業者ばかりだった遺品整理業界に明朗会計と丁寧な仕事ぶりを持ち込みビジネスを成功させた著者による、遺品整理の実情と「その時」に備えたノウハウが書かれている。主に孤独死による、部屋の悲惨な状況は他で幾らでも読んできており驚きはない。参考になったのは「これだけは!」と言う遺品整理7つのポイント、すなわち、

1)遺品整理は突然やってくるため、準備ができていないことが多い
2)別居していると、実家に行って整理するのが簡単ではない
3)親の家はものが多い
4)親の世代はものを処分したがらない
5)きょうだいや親族と意見が異なることが多い
6)費用がかかる
7)遺品整理には期限がある

 改めて書かれても「そんなの当たり前じゃん」と思う人ほどヤバいんじゃないかと思う。「そうか、そうだよなあ」で我が身我が家を顧みるべきではなかろうか。「縁起でもない」なんて思考停止に陥り問題を先送りしている人ほど、後々苦労するに違いない。

 2022年4月28日 自宅にて読了
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