日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【映画】マイスモールランド

2022-05-24 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 埼玉の川口や蕨あたりには在日クルド人のコミュニティがあると言う。江戸川区あたりにインド人コミュニティがあるのと同様、同胞が同胞を呼ぶのだろう。ところでクルド人ってご存知?民族ではあるが祖国はない。迫害の歴史を持ち、在日クルド人の大半は「難民」である。

 そのクルド人の一家族を描いたのが本作、難民認定申請を待ちながら解体作業員として働く父。母は既に亡く、子供3人は日本の学校に通い、苦しい生活ながらも何とか生きている。ところが父の難民認定申請が却下されたことで在留許可証は無効となり、就労は不可となるため生活はあっという間に行き詰まる…

 ロシアの侵攻によりウクライナから避難してきたウクライナ人の受け入れには賛同したいが、同時に「なぜ彼等だけが」と思っていた。その理由がまさに本作にある。日本にはクルド人ほかミャンマー、中東アフリカ諸国からも難民とされる人々が在留し、難民認定申請を行っているが認められるケースは極めて少ないことは世界でも異例なほど。彼らを収容している入国管理施設の維持経費もバカにならないはず。

 本作で観客は「難民に冷たい国ニッポン」の現実を突きつけられ、入管政策の島国根性ぶりを曝け出されいたたまれない。「偽装難民がいるから」と言う理屈がどこまで通用するのか、どうしたら変えられるのか考えるべきなのは明白ではないのだろうか。

 2022年5月8日 川崎・チネチッタにて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022年4月28~5月7日 【バイク】GWは四国八十八か所めぐりpart2(9) 第84番~第88番<結願>

2022-05-24 06:00:00 | バイク・自転車
 5月7日、1日あれば余裕で回り終えることができそうだが、きちんと早起きして巡礼開始。その後でもう少し走り回るか、とっとと帰るか考えることにしてホテルを出発。
 屋島へはケーブルカーで行くのが定番だが、当然ながら寺の方々用に道路も取り付けられており、そちらを使ってアクセス。観光道路でもあり、高松市街から瀬戸内海、岡山方面まで見渡せる気持ち良い道だった。

(84)屋島寺
(85)八栗寺
(86)志度寺
(87)長尾寺

 こうして回ってみると「ことでん」(高松琴平電気鉄道)って参詣路線なんだなあと思う。見事に寺の名前が路線名になっているじゃないか。そんな高松近郊から山に向かい、一カ所だけポツンと離れた寺へ気持ち良いワインディングを、無理せずしかし快調に飛ばして着いた。

(88)大窪寺
 ついに88カ所結願(けちがん)に着いた(写真)。
 今回、最初の数ケ寺以外はどの寺も空いており、外出自粛要請が出ず天気の恵まれた連休だけに混雑を予想していたのに肩透かしを喰った感があったが、この寺も参拝者は数組、静かなもので拍子抜け。もっと「うおぉーやった回り切ったぞー」的な歓喜が溢れているかと思ったのだが。
 かくいう自分も喜びに打ち震えると言うこともなく、「ああ、回るトコなくなっちゃったな」くらいで実にサバサバした感想しかないのは坂東・西国・秩父と結願を経験してスレてしまったからだろうか。いちおう納経所では「お疲れさんでした」と声を掛けて貰ったように記憶しているが、それすらぼやけている。

 とは言え、回り切って気が抜けたのも事実。帰りの飛行機は明日の最終便、まだ1日半あるので高松方面へ戻るなり、徳島方面へ抜けて走っていないエリアに足を踏み入れるなりする時間はあるのだが、今一つ気乗りしない。そのままR377~R318~R11で徳島市まで走り、自宅までの陸送サービスのデポに乗り付け、バイクを預け予定より1日早く帰宅することにした。こうなる可能性を見越して、帰りの航空券は日程変更可能なもの(株主優待割引)にしておいたのだ。

 デポから空港までは3㎞ほど、荷物が軽ければ歩ける距離だが無理をせずタクシー(1,200円ほど)で空港へ。間一髪でチェックインが間に合わなかった便を見送り、3時間後のJL460便(JA652J:767-300)で帰京した。久しぶりに乗る国際線機材ビジネスクラス、週末の韓国滞在の往き来に何度も乗ったタイプで懐かしく感じた。

 バイク遍路は終わったが、高野山へのお礼参りが残っている。これも間を置かず、今度は公共交通機関利用で行こうと思う。

 本日の参拝札所:5
 今回の通算参拝札所:31
 前回からの通算参拝札所:88
 本日の走行距離:104.1km
 今回の通算走行距離:919.6km
 前回からの通算走行距離:2,284.7km

追伸
 今回利用したバイク陸送サービスは最大手のBAS、問合せの対応は早く、コールセンターの応対も丁寧で気持ち良いが、肝心の到着日については「送ってみないと判りません」なのは頂けない。GW終了時期で利用者が多かったのが幸い、直ぐのトラック便があったようで、横浜市のデポまで2~3週間程度かかる見積りだったが実際には7日に持込→16日に到着連絡だった(引き取りに行ったのは19日)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする