そろそろ、周囲で定年を迎える人が増えてきた。ただ退職する人はおらず、み んなシニア社員として引き続き勤務している。経済的な問題か、やりがいの存在か。
一般的には定年退職=のびのび好き勝手な人生、と考えてしまうが、そういう 考えに冷や水をぶっかけるようなタイトルに惹かれて本書を借りてみた。ところが登場する定年退職者は皆イキイキしている(ように読み取れる)。「だめですか?」と言うのは、インタビューして気圧される、同じく定年世代の著者の焦りのようである。
「何もせず、日々ぼんやり過ごしているだけですよ」なんて人はインタビュー相手にいなかったのだろうか。いても文章にできないので割愛したのだろうか。著者の出発点は「何かしなければいかねいのだろうか?」と言う素朴な疑問ではないかと勝手に思ったのだが、そうであれば、例え傍目にはつまらなそうに見ても本人は満足している、そんな人も紹介すべきだろう。
本書において著者は、単なるインタビューアー、単なる記録まとめ者としてしか機能していないように見え、ならば他の誰かでも良いのではと思えてくる。思い込みや偏見は良くないが、インタビューを通じ、同世代である著者はどう思ったのか、巻末にでも一節に綴って欲しかった。
2022年5月16日 実家より戻る電車内にて読了
一般的には定年退職=のびのび好き勝手な人生、と考えてしまうが、そういう 考えに冷や水をぶっかけるようなタイトルに惹かれて本書を借りてみた。ところが登場する定年退職者は皆イキイキしている(ように読み取れる)。「だめですか?」と言うのは、インタビューして気圧される、同じく定年世代の著者の焦りのようである。
「何もせず、日々ぼんやり過ごしているだけですよ」なんて人はインタビュー相手にいなかったのだろうか。いても文章にできないので割愛したのだろうか。著者の出発点は「何かしなければいかねいのだろうか?」と言う素朴な疑問ではないかと勝手に思ったのだが、そうであれば、例え傍目にはつまらなそうに見ても本人は満足している、そんな人も紹介すべきだろう。
本書において著者は、単なるインタビューアー、単なる記録まとめ者としてしか機能していないように見え、ならば他の誰かでも良いのではと思えてくる。思い込みや偏見は良くないが、インタビューを通じ、同世代である著者はどう思ったのか、巻末にでも一節に綴って欲しかった。
2022年5月16日 実家より戻る電車内にて読了