日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】広田照幸著 「日本人のしつけは衰退したか-「教育する家族」のゆくえ-」(講談社現代新書)

2023-04-06 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 とても興味深いテーマではないか。「最近の若者はなっとらん」「いや、年寄りこそダメじゃん」意見百出しそうなテーマでしょ。まず書いておこう、少なくとも公共の場におけるマナー、そしてモラルは、年代を問わず「衰退」していると言うのが、私の見解である。

 その上で、と書こうと思ったのだが、本書の展開はおかしなことになっていると感じた。そもそも「しつけ」とは何かが違うような。自分は体系的な教え方が定義されており、評価基準も定められているいわゆるお勉強を「教育」、そして、それ以外の振る舞い、考え方などいわゆる道徳的な作法を「しつけ(躾)」と思ってきた。しかし著者は、前者も後者も「しつけ」とし、それを学校教育と家庭教育に二分して「AorB」の論法に展開しているように読み取れる。

 自分は、いわゆる「教育」については主に学校が、そして「しつけ」については主に家庭と、さらには(学校を含む)地域社会がその役目を担っているのだと考えてきた。勿論それぞれ「主に」であり「全て」ではなく、例えば家で親が子どもの学習の面倒を見ることもあるだろうし、学校で先生は勉強だけでなく態度まで指導することだろう。本書と、このスタンスで大きく隔たりを感じた。

 本書で興味深い点を挙げれば、都市部と農漁村の親が、それぞれ学校に期待する内容の統計調査結果だろうか。ただそれも、前期の通り「教育とは「しつけとは」の定義が異なれば、結果の読み取り方も変わってくる。

 議論討論を行う場合の言葉の定義について考える、良いサンプルだった。

 2023年3月15日 福岡県姫島の船着場にて読了
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年3月11~17日 【旅行】北部九州の離島めぐり(7)六連島、スターフライヤー初搭乗

2023-04-06 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 3月17日、7日目最終日。今日は九州をちょろっと出て下関沖の六連島を訪ねる。昨年訪問したが、船のダイヤを読み間違えて渡れなかった経緯がある。島までは20分かかるが、かなりの時間を本土と彦島の間の小瀬戸を走る。出た途端、普段なら見かけないフェリー2隻と遭遇。新潟から呉に回航するらしい「らべんだあ」(新日本海フェリー)と、4月デビューに向けた試運転らしいピカピカの「さんふらわあ むらさき」(フェリーさんふらわあ)。またバイクを積んで、フェリーで九州まで来たくなった。

 六連島は、昨日までの島々よりはるかに街が近いのが特徴。同じ船で来た郵便局員さんに一周する道を尋ねたところ、分岐を山の方へ向かえば行けると。確かにその通りで、短い距離で結構な高度を稼いだ。すると意外にもあちこちに温室が(写真)。中身は花。花卉栽培の島だったか。それと、今は無人だが防衛省のレーダー。島のあちこちに「防エ庁」の土地標識が。石造りの見事な灯台(1871年造)を、島めぐりの最後とした。

 帰京は山口宇部空港から。下関駅からの空港バスは船と入れ違いで出てしまうため、JR山陽本線~宇部線と乗り継ぎ草江駅下車。ホームから管制塔が見え、ターミナルまでは歩いて10分弱。他に4人ほど、搭乗客らしき人がいた。時間の都合でスターフライヤー(SFJ)運航のANA便を利用する。ANA3814(SFJ14)便、JA07MC(A320)は、1時間18分で羽田に着いた。スターフライヤーの印象はと言えば、シートピッチが少し広くてシートモニタが付いてたなくらいか。ドリンクサービスはあった。乗り継ぎや預け荷物などなくイレギュアーもなければ、あまり特徴など感じることもない。強いて言えば羽田の到着が1番スポットで、出口までとにかく遠かったこと。

 今回は、一週間で8つの離島を訪問できた。最初の小呂島だけ渡れず再戦となってしまったが、他は予定通り。予定外だったのは、咳がずっと止まらなかったこと。過去にも経験しており、花粉症で鼻水が出て鼻が詰まる→口を開けて寝る→喉を痛め咳が出る→菌が残り咳だけ止まらない、というパターン。帰宅時に医者に寄り、抗生物質その他を処方して貰った。一方で、島めぐりはスローペースなこともあり、疲れて体調不良になることはなかったのは幸いだった。次の離島めぐりも、もう計画は済んでいる。(おわり)

小倉
(JR)
門司
(JR)
下関/竹崎 /1000
(市営連絡船)
★六連島 1020/1230
(市営連絡船)
竹崎/下関 1250/1325
(JR)
宇部 1408/1416
(JR)
草江/UBJ 1439/1520
(NH3814/SFJ14)
HND 1655
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする