吐噶喇(とから)列島は、訪問するにハードルが高い。島の数が多いし、航空便はないし(薩摩硫黄島と諏訪之瀬島にセスナ機が飛んでいるが高い)、船便の本数は少ないし。一気に訪問しようとすると2週間は見なくてはならず、それも海況次第で延びる可能性がある。ヘリ便の使える青ヶ島(東京都)よりよっぽど高難度と思える。
そんな島々に一度のみならず二度三度と通い、知り合いのできた著者による島の観察記は一般の旅行客以上に詳しく、視点もやや異なってくるのは道理。読んでいて興味は尽きない。学者の研究報告とは異なり体験記、データの裏付けを伴わない見聞記の範囲であるが、民俗学の領域に踏み込んだ書と評価できよう。
ああ、来年こそは行きたい島々である。
2023年3月20日 自宅にて読了
そんな島々に一度のみならず二度三度と通い、知り合いのできた著者による島の観察記は一般の旅行客以上に詳しく、視点もやや異なってくるのは道理。読んでいて興味は尽きない。学者の研究報告とは異なり体験記、データの裏付けを伴わない見聞記の範囲であるが、民俗学の領域に踏み込んだ書と評価できよう。
ああ、来年こそは行きたい島々である。
2023年3月20日 自宅にて読了