5月12日、6日目最終日。幸い雨は上がっていた。LCCのチェックインに時間が掛かるリスクを考え、始発電車で仁川空港へ。この時間の空港行きの乗客は殆どがスーツケースを引っ張っている。セルフチェックインが本来のようだったが長い行列に並び、朝日と反対側の窓側席をリクエストし厚紙の搭乗券を出して貰う。1タミだがシャトルに乗ったサテライト、プライオリティパスで入れるSKYHUBラウンジはcovid-19後の営業再開してたっけと思いながら行ったら7時開始、15分ほど待った。チャチャッと朝食を頂いてゲートへ、サテライトの一番端っこで遠かったのはLCCの宿命か。
TW275便(HL8326:737-800)は満席、ずっと雲の上を熊本まで1時間3分。昨夕のソウル並の本降り。空港で夕方の便にスーツケースを預けて身軽になり、コーヒーを飲んで時間調整。無料バスで肥後大津駅に出、特急「かわせみ・やませみ」に一区間だけ乗車して立野。乗り継ぎの関係上、乗らざるを得なかった。以前は肥薩線を走っていた観光列車だが、災害不通を受けて現在は豊肥本線を走っている。
立野では直ぐの接続で、トロッコ列車「ゆうすげ3号」に乗る。前後に小さなDB型ディーゼル機関車を連結した二軸トロッコ3両編成(写真左上下)。生憎の大雨で、後付けのガラス窓が大いに役立つ。熊本地震で壊滅的な打撃を受けつつも全線再開通させた南阿蘇鉄道への応援を兼ね、このトロッコ列車に乗りたかった。案内係を兼ねる車掌さんの軽妙なガイドに笑いながら、列車はゴトゴトと進む。第一白川橋梁の眺めは圧巻、良く良く見れば被災した他の橋の残骸が谷間に見えているのも印象を強くした(写真右)。高森駅では長逗留せず、次の普通列車で熊本空港まで折り返した。
熊本空港は新ターミナルになって初めての訪問、木材を多用し天井が高く広々とした柔らかな空間が心地よい。売店の配置も直線的でないながら解りにくくないのが素晴らしい。熊本ラーメン「味千x桂花」のコラボ店があったが、単に両店のメニューを一カ所で出すと言うだけでコラボとは言い難い気がした。両店のミニラーメンを載せたコラボセットでも出して欲しいところ。カード会社ラウンジASOはJAL/ANA上級会員でも利用できるため、出発時間まで長居。JL634便(JA655J:767-300)で羽田まで1時間35分、夕方の混雑で到着遅れ。
いろいろ目論んだ計画は全てこなせたばかりか、韓国鉄道の乗りつぶしは予定以上に進捗した。思いがけず宿の兄ちゃんと親しくなり、色々と話をできたことも良かった。今回の行動内容から、宿の選択はベストチョイスだったと思う。一方で物価上昇は食事で強く感じた。もはや1万ウォンでチゲは食べられなくなった気がする。
最後に今回の装備。
・スーツケース:超軽量SSサイズ(18インチ)ソフト+ビニール製レインカバー
※韓国LCC各社は機内持込手荷物10kgまでOK
・ショルダーバッグ:A5書類が入るサイズ
・普通の恰好に加え、トレッキングシューズ+厚手ソックス
・下着、ソックスは速乾性を3枚、毎晩夜に宿で手洗い
・そのほか洗面具関連、タオル(1枚)、寝間着などで計7kgほど。
・スマホのeSIMは7日間/1GB、515円を探して利用、問題なく接続できたが5日目午前で1GBを使い切ってしまい、以降は低速接続に。
長めの滞在だったこともあり、今回は日常生活的にソウルで過ごせた。また来てこんな感じで、ソウル近郊のハイキングとかしてみたい。その行き帰り、日本の地方空港で短時間で乗り継ぐのでなくサイドトリップする面白さも、またやってみたい。(おわり)