【本】スティーヴ・ファイナル著/伏見威蕃訳 「戦場の掟」(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

　米軍において、民間会社に軍隊もどきの仕事をアウトソースしている話は聞いた事があったが、本書はその一部ではあるが詳細なレポートである。場所はイラク。

　「民間人」が兵隊同様に銃を持ち、時には民間人を射殺しているという内容に驚きはなかった。ショックを受けたのは、彼らがイラクに近いクウェートから「通勤」しているという話。クウェートシティのショピングモールだって？昨年末に行ったばかりじゃないか。ああいう場所に、非番の日の傭兵が出入りしているのだ。今はどうか判らないが。

　米国務省は見せかけの兵力削減ができる。正規兵ではないためコストも下げられる。傭兵は自分の命と引き換えに、手っ取り早くカネを稼げる。警備会社と言う名の傭兵会社はピン刎ねで大儲けだ。三方良し、良くないのはイラクの人々。理不尽な理由、時には理由も無く撃たれ、死傷したり逃げまどわなければならない。そりゃ恨みは積もる一方だろう。

　傭兵の一部には戦場でないと生きてる実感を得られないなんて人間もいる。危険だと判っていてこういう土地に向かうのは、冒険者に通じる。自業自得と言うか、なんか哀しい。そしてこの種の男たちの心持ちについて、既視感があると思ったら40年ほども前の漫画(エリア８８)だった。

　2020年4月7日　自宅にて読了

2020年4月6日 【仕事】ペーパーレスにはまだまだ遠い

　いよいよ書くことがなくなってきたので、今週から更新頻度を下げます。ブログも「間引き」ですね。

　テレワーク(在宅勤務)をしていて困ることは、紙の資料を使えないこと。会社ではネットワークプリンタだから端末にプリンタ出力ポートなんぞないし、仮にあってもセキュリティ面から出力禁止だし、仮に許可されていてもウチにはプリンタがない。

　今の仕事が組織内の調整作業とかフォローアップとか多いものだから、組織図や名簿をプリンタしてボールペンやマーカーペンで対象者洗い出しや消し込みを行うことがままある。Excelベースの資料が多いので、ローカルにコピって地色反転とかでチェックさせることも可能だが、13.3型ノートでA3サイズの資料のチェックとか面倒。

　ナウでヤングな社員諸君！であれば問題なくこなせるのだろうが、ロートルに完全ペーアーレスを求めるのは無理ゲーかもしれない。え、私だけですかそうですか。

2020年4月5日 くすりののみかた

　今日もきちんと花粉症の薬を飲んだのに、一日中クシャミ鼻水が止らず酷い目に遭った。ベランダで干した布団をはたいてから取り込まなかったせいかと後で思い当たったけど、何していない日でもそういう事があるため、真の原因は判らない。

　薬と言えば、少し前から薬の飲み方を変えた。と言っても水を白湯でとかではなく、単純に薬の取り出し順序なのだけど。

　錠剤の殆どは、PTP包装シートに包まれて処方される。へぇそういう名前なんだと、本稿を書くために調べて初めて知った。で、これまではシート単位で順番に飲んできた。1シートを飲みきってから次のシートへ。保管期間が長い場合はそれで正解なのだと思う。今は処方された薬を残しておくなんてやっていないため、シートの中の切り離し線単位(2錠とか3錠とか)で貰ったシートを順に飲んでゆく。そうすると、束ねてあるシートが全体的に短くなってゆき、自分には紙袋の出し入れ、保管がし易く感じられる。

　いやほんと、どうでもよいはなしでした。飲まずに済めば一番よいのだけど。

2020年4月4日 【旅行】GWの準備は怠り無く

　今回ばかりは、世間様に波風立てぬよう、外出自粛要請に従ってひきこもり生活を送っている。試しに1日の歩数を見たら、先週は1,000歩ない日が大半だった。

　そうは言っても、一ヵ月足らずでGWがやって来る。今年はどうなっちゃうんだろうねえ、さすがに規制解除になるんだろうか。交通機関や旅館業、観光業の方々の心労は察してアマルガム…は歯医者か、余りある。

　幸か不幸か今年のGWの航空券手配に出遅れ、今年のGWの国際線航空券は買っていなかった。とは言え出かけないのは勿体無く、国内にターゲットを変えた。変えたは良いが、いつもとは異なる旅をするため、下調べをしなければならない。通販でガイドブックを2冊も買い、いつもは行きの機内で読むような体たらくのところ、夜に3時間もかけて読んだ。熟読にはほど遠いが、何となく旅のイメージが掴めた。(後日、さらにガイドブック3冊を借りてきて興味あるポイントを書き写した)

　土壇場でキャンセルせざるを得なくなった場合、近場で何をしようか。そういう代替案も考えておこうとすると、意外と時間がかかるものだ。無事に出かけられますように。

2020年4月3日 【仕事】在宅勤務で増えるもの

　在宅勤務となって一週間、本当に一度も出勤しなかった。デスクトップ会議があったり、携帯で連絡があったりで一週間ぽつねんと過ごしたわけではない。在宅勤務バンザイである。なんなら一生在宅勤務したい。疎外感？もとより疎外されてるので(さすがにウソ)。…基本的にひとりが好きですからね、私。

　在宅して増えたものが幾つかある。ストレスでないことは上に述べた通り。では何か？
・ゴミの量
・コーヒー豆の消費量
・換気扇フィルタの交換頻度
・スーパーへ行く回数
・光熱費
・通信費

　ずっと家にいるとこんなにゴミが出るのかと驚く。スーパーへ行く回数は増えても外食が減っているので、支出はむしろ減っている。体重？動かないから増えると思いきや、たっぷり野菜と魚中心の食生活に変ったのでむしろ微減かも。いや単に筋肉が減ってるだけか。ともかく在宅勤務バンザイ、大事なことなので二度言いました。

　問題は通信費である。少し前に固定回線を廃しMVNO回線に一本化したのだが、仕事のパソコンのせいか在宅時間が長くなったためか、恐ろしいスピードでパケット量が増えてゆく。今月は12GB契約にしたのだが、3日で4GB…何かおかしいんじゃない？スマホをテザリングさせると動きが悪くなるためSIMカードを2枚契約しているのだが、1枚しか契約できなくても使い放題プランのある事業者に変更を検討しなければならない。

(無観客Live)いわし

い：井上尚彦(Dr)
わ：和佐田達彦(b)
し：進藤陽悟(Pf)

　外出自粛、解っております。でも今夜ばかりは見逃して！厳戒態勢下でのいわしライブ、今日は進藤さんバースデー、しかもキリ良い50歳記念なので何とか実施して欲しかった。もちろん手指洗浄、アルコール消毒は小まめに実施しております。出歩いたら着いた先ごとに顔も洗ってうがいもしていますよ。なので許してくれとはイワンの馬鹿、イヤンバカンは初代木久蔵師匠、脱線しました許してたもれとは言わんから見逃して、誕生祝いのお酒も買ってあるんだから！

　…と思っていた在宅勤務終了近くの17時、お店の店長からメールが。「本日は無観客ライブで行うこととなりました」うえっ！ついに我等がいわしも、開催を断念しましたか…さすがにエイプリルフールのどっきりメールじゃなかった(T_T)

　とりあえず井上さんに「進藤さんに宜しく」と写真つきメールを送った。早く、気兼ねなく聴ける日が来ますように。とんだ誕生日になってしまいましたが進藤さん50歳おめでとう！

　いわしYOUTUBEチャンネル：https://www.youtube.com/channel/UC86-BOhgT2ilc9iyYBHAyDw

　2020年4月1日

【本】神長幹雄著 「未完の巡礼 冒険者たちへのオマージュ」(山と渓谷社)

　会社からようやく在宅勤務の指示が出され、大きなサイズの本を読む時間も取り易くなったことから、文庫化されていない本書を読む時間が取れた。

　本書は、若くして(奇しくも殆どが43歳だ)命を落とした登山家や冒険者たちの活躍ぶりと人となり、そして最期を綴った短編集となる。収録された人々は以下の6名。
・植村直己
・長谷川恒男
・星野道夫
・山田昇
・河野兵市
・小西政雄
　山をやらない自分でも知った名前ばかり、と言うことはマスコミで大々的に活躍ぶりが報道された方々ばかりということ。そんな実力者達でも最期は不本意であろう遭難死している。

　新・冒険論～冒険論と読んできて、冒険者に自殺願望があるわけではないが、死と隣り合わせの極限にこそ生きる価値を見出す人がいることを改めて認識した。普通に暮らしている人間からすれば「そんなことで命を落とすなんて、だから危ないと止めたのに言わんこっちゃない」かもしれないが、当人にしてみればヘタすりゃ死ぬ、それでも行く、だからこそ行く、みたいな感覚があるのかもしれない。であれば彼らの死は美化することも蔑むことも不要で、シンプルに「亡くなったんですか、そうですか」とやり過ごしてしまええば良いのではないか。いや、植村さんにそうはできないでしょうと思うけど。

　2020年3月29日　自宅にて読了

2020年3月29日 「外出自粛」な週末～各種登録見直し

　雨で出かけられない時もそうだが、まとまった時間を家で過ごすときは普段なかなか手のつけられないことをするに限る。その大半は整理、片付けなのだ。今回、いろいろなネットサービスの契約・登録を見直すことにした。

　何を登録したか、いちいち覚えてはいない。幸いメールボックスには「諸登録情報」と言うフォルダを作ってあり、サービスを申し込んだ時に送られてくるメールを纏めて保存している(なのでもし通知がなかったら失念していても判らない)。これを古い順にみてゆき、使っていないと判断したものはアカウントや口座の削除手続きを取っていった。

　先週半ばに一度やったのと合わせ、都合25ものアカウントを削除することができた。大半のメールマガジンは停めてあるが、それでも届くことがある。今後は不要メールの処理も減らせることになる。削除したアカウントで一番多かったのは旅行関係。情報サイトや運輸機関、レンタルルーター会社のもあった。そしてインフラ系。電話電気ガスなどは、老舗企業から自由化によって生まれた新しい会社に移行しているから。その他、通販で一回限り使ったサイトとか。

　クレジットカードもそうだが、時と共に使うものが変ってゆく。定期的な見直しは、自分のライフスタイルの見直しにも繋がる。年に一度の恒例行事として習慣づけたいけど、できるかな？

【本】大鹿靖明著 「ヒルズ黙示録・最終章」(朝日新書)

　前作の続き。ライブドアの連中は、村上世彰はどうなったか。

　印象は変らない。ライブドアの連中は事業でなく「錬金術」に熱中しただけのバカ者だし、村上か簡単に寝返るカネの亡者(モノ言う株主、という一面は次第に鳴りを潜めた)、そして汚いくせに稚拙な東京地検の皆々様。

　でもね、自分を含め世の中だいたいの人が「タイブドアけしからん」と思っていたんじゃないのか。確かに億単位のカネが動き、連中は(特にホリエモン)巨万の富を手にした。けしからんと言うのは羨ましいだけのことではないのか。なぜ「検察官は襟を正すべし」と言うムーブメントは起きなかったのか。そう考えると何だかもうバカらしくなってくると言うか、呆れ諦め、ためいきしか出ない。

　2020年3月27日　通勤電車にて読了

2020年3月28日 「外出自粛」な週末～プチ花見

　いやはや、首都圏も都市封鎖が近くなってしまいました。それでも完全封鎖しないのが日本の甘いところ。完全封鎖なんてされたら零細業者はたまりませんからね。そうして経済優先して疫病蔓延です。「売上補填するから閉めろ」とは言わないのね。そういう連中に「自粛して欲しかった」とか言って欲しくない気がします。とは言え自粛の週末。

　昨年は休日出勤で行けなかった、10年以上も続いているBBQ＆ヨットの会は中止。もっとも「自粛要請」以前に荒天の予報により判断したのですが。結果的には天気も状況も、中止で正解でした。これは諦めがついた。

　そして、引退間近の東海汽船「さるびあ丸」に横浜大桟橋から東京竹芝まで1,000円で乗れる夜景クルーズ(写真はイメージby東海汽船公式)もキャンセル。運航はされる様子でしたが荒天クルーズは先日の橘丸で十分乗りましたし。引退まであと2,3ヵ月あるので、ひょっとしたら乗る機会があるかもしれない。

　家で読書とギター練習が正解、かなと思ったのですが、図書館へ本を返しに行くのと某販売店で景品を貰う「用」があり、帰りに限定販売の缶麦酒を買ったら桜並木がけっこう咲いていたので思わず(笑)プシュッとして「散歩」して帰りました。屋外だし、周囲の人とは1ｍ以上開いてたし、これくらいは許されますよね。