日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【映画】ルックバック 【LIVE ZOUND×RGBレーザー】

2024-07-09 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 オリジナルが少年漫画誌連載である藤本タツキ作品の劇場版アニメ化。漫画がテーマと言うこと、同性二人が共同で作品を創ってゆくとこなど「バクマン。」を連想しないでもないが、本書はずっと内面的と言うかシリアスと言うか、重い作品に感じた。

 ちょっと描けるとクラスの人気者で有頂天になっていた主人公は、不登校だった同級生が実は遥かに上手い絵を描くことに愕然とするが虚勢を捨てられず、自分を慕ってきたその同級生をアシスタントとして作品を描き雑誌に掲載されてゆく。いよいよ連載デビューの話が来たタイミングでその同級生が、漫画を辞め自分の絵を描くため美術学校に行きたいと言い出し喧嘩別れしてしまう。その同級生を襲った悲劇と、その遠因は自分だと気付いた(思い込んだ)主人公。

 失ったものの大きさ、かけがえない思い出の悲しみに浸りながら、それでも一人、漫画を描き続ける道を選んだ主人公のラストシーンが何とも言えず切なく感じる。生きてくのも辛そうだな。彼女は一生、自分を責め続けるのかな。先日見た「トラペジウム」の主人公とどっちがイヤなヤツかな。でもどちらも、とことん自分の心に忠実なだけだったのかな。

 来場者特典に本作のオリジナルコミックを貰ったが、同じストーリーのこの絵を見て、こんなキャラデザインでアニメ化した監督を凄いと思った。監督・脚本・キャラクターデザインすべて押山清高。

 2024年6月28日 川崎・チネチッタにて

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2024年6月27日 大人の社会科見学・日野市の施設めぐり

2024-07-09 06:00:00 | ノンジャンル

今日は京王線沿線の4カ所を訪問、うち「ぐるっとパス」が使えるのは1ヶ所のみだが仕方ない。JR南武線を分倍河原で降り、京王線に乗り換えてアクセス。

(1)京王百草園(上左)
 ここのところハマっている「庭園めぐり」で、ずーっと以前から名前だけ知っていた当園を訪ねる気になった。その名を冠した百草園駅からは10分ほど急坂を登って辿り着く。何となく堀切菖蒲園のような、駅近くに開発を免れた緑の一角が残っている風情を想像していたがとんでもない。小高い山の山頂付近の一面に展開する、高低差を利用し野趣あふれる敷地なのだった。木々が多いが草花も、今はアジサイとノウセンカズラが綺麗に咲いていた。

(2)高幡不動(上右)
 百草園から一駅、駅前から参道が伸びアクセス至便。「関東三大不動」の一つとされているが、残る二つについては諸説あるのが興味深い。まあ由緒ある立派なお寺と考えれば良かろう。仁王門、本堂そして五重塔などいろいろ立派、境内も奥に広く、裏山を回る「境内八十八ヶ所」もあるほどだが止めておいた。参拝とどちらがメインか判らぬが、山林の綺麗なヤマアジサイ群を多くの人が楽しんでいた。

(3)京王れーるらんど(中左)
 高幡不動からの支線・動物園線のワンマン4両編成専用車で一駅。先日神奈川の私鉄ミュージアムを回ったが、その2回目として都内の私鉄ミュージアム巡りを計画しており、その下見も兼ねての初訪問。本館はレイアウトのほか中型バスの実車、見たいのは屋外テント下の歴代車両展示。5両が展示され、一部は内部も見学でき嬉しい。小田急ミュージアムと車庫にて保存の会社を除けば、首都圏で2番目に保存車両が多いかも。あまり縁のない会社だが、楽しめた。

(4)多摩動物公園(写真中右、下)
 水族館は積極的に訪問するが動物園には滅多に行かない。だが「ぐるっとパス」が使えるので訪ねてみようと。しかし入ってみると大当たり、広い敷地に展示が一杯、まず昆虫館の温室に舞う無数の蝶に惹かれ、ライオンやキリン、チーターと言ったアフリカ系からオーストラリア系、アジア系と別れた動物に目を凝らし、一部は広いケージ内で放し飼いの鳥たちに癒され…昼頃に入園したのだがサラリと見ただけで16時過ぎ、真剣に観たら1日コースだ。それにしてもグライダーのように優雅に舞うオオゴマダラ、ちょうど産卵の様子も見られたし凄かったな。

 帰りは同じルートを引き返さず、多摩モノレールで立川に出て帰宅した。狭いエリアだったがバリエーションに富んだ訪問ができて良かった。明日は雨のようなので出歩かず、これにて「ぐるっとパス」は使用終了。数えてみたら訪問したのは15カ所、入園料の安い公園が大半だったので元が取れたかは判らないが、あちこち訪ねる良いきっかけにはなった。

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【本】野地秩嘉著 「ビートルズを呼んだ男: 伝説の呼び屋・永島達司の生涯」(幻冬舎文庫)

2024-07-08 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 最近はプロモーターとの言われ方がメインで、ちょっとダークなイメージのある呼び屋さらには興行師などと呼ばれようものなら、その職に就いてる方は気分を害するかもしれない。だが本書の主人公は、プロモーターどころか呼び屋という言葉さえも確立されていなかった時代、と言うよりそうした呼び名を創った男たちの中でもひときわ輝く業績を残した男。

 本書は主人公である故永島達司氏の生い立ちから呼び屋業を立ち上げ、数々の業績の中でも燦然と輝くビートルズ招聘までを描いている。その後も氏の仕事は続いたが、仕事の進め方が才能ある個人によるものからシステム化された法人に移行してゆくスタイルに変わり、後年の話はただ呼んだスターの名前を羅列するレベルになってしまうのだろうと推察した。

 持って生まれたルックスと性格、生育環境による英語力から、極めて異能の日本人として海外のプロモーター或いはミュージシャン本人と接した氏の評伝は、昭和後期の音楽業界の話も相まって極めて興味深いものだった。

 2024年6月27日 自宅にて読了

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2024年6月25日 大人の社会科見学・東京北区の施設めぐり

2024-07-08 06:00:00 | ノンジャンル

 自分の持ってる「ぐるっとパス」の有効期限は今週末までなので、ラストスパート…と思ったが、本日の訪問先のうち対象は2つだけ。それはさておき、良い機会なので東京都北区の施設を着た訪ねてきた。JR京浜東北線を上中里駅で降り、徒歩で最初の目的地へ。

(1)旧古河庭園(写真1)
 都内の庭園シリーズ、目を惹くのは石造りの洋館。今はバラの開花時期で、洋館前のバラ園が見事だった。崖線際の地形を利用した下のエリアは和式庭園。洋館の洋室である1階からは洋式庭園(バラ園)が、和室である2階からは和式庭園が見られると言う凝った趣向だそうだが、洋館は見学開始時刻前であり入館を断念した。

(2)東京都北区防災センター(地震の科学館)(写真2)
 旧古河庭園から次の飛鳥山公園に向かう本郷通りは旧日光御成街道、その途中にある消防署に隣接して本館がある。内容的には他の防災センターと大差ないが、東京都消防庁が応援出動した全国各地の災害の現場写真には迫力があった。そうだ、そろそろ備蓄食料の見直しをしなければ。

(3)飛鳥山公園
 広大な園内に3つの博物館があり、うち1つだけが「ぐるっとパス」適用。せっかくなので残りの2館にも入館してみた。細長い公園を通り抜ける形で、見学後は王子方に出た。
北区飛鳥山博物館(写真3)
 歴史、発掘物、生物と内容豊富。
渋沢史料館
 来月から発行される新一万円札(F券)の肖像となる、今や時の人。資料館(写真4)ではその略歴と功績が紹介され、建物として見事なステインドグラスの青淵文庫(写真5)、枯れた味わいの晩香廬(ばんこうろ・写真6)も。
紙の博物館(写真7)
 古代からの紙の歴史、製紙方法、リサイクルや環境保全など多岐にわたる展示。王子製紙の企業博物館かと思ったが、全く企業色を感じなかった。
・都電6000形とD51型SL(写真8)
 公園内にある保存車両、都電はライトや窓がアクリルに変更されただのドンガラと言う感じで残念。中に入れる親しみやすさとバーターか。
・スロープカー「アスカルゴ」(写真9)
 僅かな距離だが乗って楽しいスロープカー、折よく都電が通りかかりツーショット。時間を掛ければ背後のガードを通過するJRとのスリーショットが狙えるかも?

(4)お札と切手の博物館(写真10)
 飛鳥山を降りてJRのガードをくぐり少し歩いた先にある。こちらも旬な話題は新札、デザインより偽造防止の数々の技法を解説。お札と切手は世界各国の物を展示してあるが、一番関心があったのは他では見られないパスポートその他のコーナーだった。

 大別して4カ所だったが飛鳥山公園内には見どころが多く、見学に時間を要したぶん充実していた。王子駅前で遅い昼食を摂ってから帰宅した。

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【映画】ラーメン赤猫

2024-07-05 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 TVシリーズが好評で劇場版が制作されることは珍しくないが、TVシリーズ放映を前に劇場版が公開されると言うのは珍しいんじゃないだろうか。放送を観ないと確かなことは言えないが、放送予定の何作かを繋ぎ合わせ、間にオリジナルの映像(小噺・エピソード)を挟み込んだのかな?

 猫たちが営むラーメン屋に一人だけ紛れ込んだ、人間(女の子)の奮闘と打ち解けを描く。型破りな着想と、ありがちなトラブルのミックスが興味深かった。

 2024年6月24日 川崎・チネチッタにて

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2024年6月23日 【旅行】石川小松に日帰りで鉱山鉄道を訪ねる

2024-07-05 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 ずーっと以前から気になっていた、北陸は小松の尾小屋鉄道。当時の車両が動態保存され年に数回は運転されるという、そのスケジュールチェックをいつも忘れ気が付けば他の予定を入れてしまっており…今年こそはと早々と予定を確保、航空券も手配した。梅雨時だが、様々な条件が全てクリヤされるのは今日しかない。
 JL183便(JA08RK:737-800)で44分、小松に着くと案の定の雨。路線バスで小松駅に出、イベント開催日のみ運行される無料バス(要予約)で会場へ。

(1)尾小屋鉱山資料館
 会場は2つに大別され、まずは常時開館(休館日あり)の鉱山資料館へ。ここで尾小屋鉱山の歴史が解る。銅を中心とした鉱山で、別子や足尾には比べるべくもないものの、相当の量を算出していたのだと。当時の坑道へのトロッコ(人車)に僅か数十mだが乗り、構内へ(写真上右)。トロッコの昼休みには徒歩でもう少し奥まで見学できるとのことだったが、雨と保存車両に夢中になってたのとで行き忘れた。
 資料館から一段下がった広場に、なつかしの尾小屋鉄道を守る会が維持管理している車両がある。軌間762mmのナローゲージだった尾小屋鉄道の気動車、客車、SL(写真上左)。屋根付きの建物の周囲に、さらに狭いトロッコが敷設され、今日はその両方が動かされる貴重な日なのだ(写真下左)。僅か十数mとは言え動く気動車はシフトギヤを操作するクラッチ式、乗ったり、外から眺めたり。岐阜の旧型気動車保存会の方ともお知り合いになり、近いうちの訪問を約束した。
 雨が激しくなり、13時の運転を最後にイベントは早期終了、駅への無料バスも時刻繰り上げて運転。十分楽しめたので心残りはない。

(2)サイエンスヒルズこまつ
 小松と言えば建設機械のコマツ。企業博物館もあって惹かれるのだが、あいにく日曜日は休館。また小松市立博物館は元日の能登半島地震で施設に被害が出たため休館中。唯一見学できそうな施設がここだった。幸い駅近、中身は子供向けの部分だけでなく大人も楽しめる部分もあった。ちょうど見られたプラネタリウムも寝ることなく満喫。

 小松空港へは自動運転バスの最終便を待って乗車。安全のため運転士が乗務しているが、基本的に自動運転。だが停止時のブレーキの加減やライン取りなど、人間の運転には全然敵わないレベルだった。割り切って乗るマインドシフトが乗客に求められることが判った。早々と空港に着いたが幸いラウンジがあったのでのんびり過ごしJL192便で帰京、朝と同じ機体、同じ席だった。

 もっと良く調べ考え、例えば前日に敦賀から金沢まで北陸新幹線に初乗車し、小松まで戻って「こまつの杜」を見学後に1泊して尾小屋を訪ねるというプランにでもすれば良かった。そこは反省点だが、昔からの課題だった尾小屋鉄道を訪問できて本当に良かった。(おわり)

HND 0710
(JL183)
KMQ 0810/0825
(バス)
小松駅 0837/0900
(臨時バス)
尾小屋 0930
*** 尾小屋鉄道・尾小屋鉱山資料館 ***
尾小屋 1330
(臨時バス)
小松駅 1400
*** サイエンスヒルズこまつ ***
小松駅 1620
(自動運転バス)
KMQ 1630/2020
(JL192)
HND 2130

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2024年6月22日 【食べ物】横浜関内・たかさご家

2024-07-04 20:00:00 | 食べ物・飲み物

 今週の大さん橋のアルバイト帰りにも、ラーメン屋探訪をしてみた。

 家系ラーメンらしいルックスなんだけど、スープが妙に塩っぽく感じたのは仕事で動き回って汗を掻いて脱水症状気味だったからかな?

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【本】立花 隆著 「知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと」(文春新書)

2024-07-04 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 膨大な読書と知識に裏付けされた鋭いルポや批評で有名だった著者の自伝的作品。語り口調のため、インタビューに答えたものをまとめたようにも見える。

 著者を有名にした「田中角栄研究」について多くページを割いているが、それ以前の仕事ぶりの方がある意味、彼が何故そう至ったかを知ることができた。と言っても自分は僅か2,3冊しか著書を読んでいないのだが。

 興味深いのは、彼の関心は社会問題などより科学に向いていること、そう言えば本書を読むきっかけとなったのも「宇宙からの帰還」を読んだからだったかもしれない。

 昨今のルポライターで、或いは批評家で、彼並みそれ以上に勉強をしてバックグラウンドとした人が、どれほどいるだろうか。お手軽軽佻浮薄になってはいないだろうか。

 2024年6月20日 実家より戻る電車にて読了

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2024年6月17日 【タント】実家にタント(L375S)がやって来た

2024-07-03 20:00:00 | クルマ

 いすゞ繋がりで実家のアシ車を入手し、親孝行が捗るようになった。

 これまでは訪問ごとに実家のある自治会の軽トラを借りていたのだが、この4月から管理者や貸出基準が変わり借りづらくなってしまった。仕方ない中古の軽を買おうと物色していたのだが、知人が過走行車で良ければと言うので有難く譲って頂くことにした。

 6月16日。現車は岡山にあるため夜行バスか飛行機で行って自走して来ようと思っていたのだが、香川に帰省する別の知人が東京への戻りがてら乗ってくるよと有難い申し出。ナンバー変更手続きを行う沼津の隣町・三島まで走ってきて頂き、そこから新幹線で帰京いただくことにした。引き渡しのついでに近郊在住のJRピアッツァ&リーザのオーナー夫妻ともお会いし、当方まで静岡名物「さわやか」のハンバーグをご馳走になってしまい恐縮。昭明館泊。

 6月17日。軽自動車検査協会は平日営業のため、月曜に名義変更手続き。なおナンバーは、出迎えなどで父が見分けやすいよう、父の覚えやすい番号を希望ナンバー制で製作して貰っておいた。手続きは初めてだったが、45分ほどで終了。係員はみな親切だった(写真)。

 受け取った車両は2代目タント/TANTO(DBA-L375S)、平成23(2011)年8月初登録の車体色ライトローズマイカメタリック、ミッションはCVT。ETC、カロッツェリアのナビ付(CN-MW250Dただしデータは古い)。マニュアルエアコンでリモコンドアミラーやパワースライドドア、アイドリングストップは装備されていないので「L」グレードだと思う。走行は202,000㎞強。

 父を乗せて買い物に行ったところ、従来の軽トラに比べ乗り降りが楽なこと、室内が広いことに大満足で良かった。実家のアシ車なので、アクセサリにお金を掛けないよう自戒。ただしフロントのサンシェードとボディカバーは購入した。あ、任意保険に入らなくては。

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【絵画展】村上康成の世界

2024-07-03 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 実家用の軽自動車の受け渡しのため、三島に行くことになった。偶然にも好きなイラストレーター・村上康成の展覧会が三島市内で開かれると知り、駅から歩いて行った。

 好きとはいえ、自分が知っているのはアウトドア雑誌「BE-PAL」に掲載されたイワナやカワセミあたりのイラスト。今回の展示は、それらの後に発表された絵本シリーズ用の作品がメインであり、目新しかった。可愛いだけでなく厳然とした自然界の様子も描かれている。

 たまには写真以外の展示会も良いものだ。だが絵画やイラストとなると、あまり気に入った作者がおらず、結果として二の足を踏んでしまう。なお美術館に隣接する庭園も、広くはないものの風情があって良かった。

 2024年6月16日 静岡三島・佐野美術館にて

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