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ROCK & SNOW 2011冬号 No.54

2011年12月09日 23時00分40秒 | 読書(山関係)


ROCK & SNOW 2011冬号 No.54

ロクスノ最新号が送られてきた。
今回の目玉は瑞牆ボルダー特集。
P113には『課題一覧』も付いている。
さて、これ以外に、私が気になった記事を紹介する。

P68
『欧州情報局通信』千葉和浩
(前略)低年齢クライマーをあおるようなトピックは自重しようということです。メディアとしては、やはり世間様に影響力がある。そういったオピニオンリーダー的な媒体が「10歳の子供が8aを何本登った」とか「某著名クライマー夫婦の子どもたちは何歳で何を登った天才だ」とか、そういった話題を取り上げるのはやめたほうがいいんじゃないかという話になったわけです。
しかし、いちばん煽っている8a.nuは、まだそれをやっている。クライミングという不確定な危険要素を多く含んだ遊びに子供が参加するにあたっては、保護者の承諾を得、しっかりした責任者のもとでとり組むべきだと思います。
(この意見、大いに共感するし、重要な問題だと思う。byたきやん)

P74-75
『クライミング道場』中根穂高
今回のテーマは「自然の岩場に初心者を連れていくならば」。
具体的で的確なアドバイスがされている。
これは読んでおいた方が良い。
但し、漢字の誤りが気になる。
遠藤由佳→遠藤由加、である。(専門誌なのに、困ったものだ・・・しっかり校正して)
それにしても、エピソードに登場するオヤジ(遠藤由加さんをコムスメ呼ばわりしたオヤジ)・・・大恥でしょう。
でも、そんなオヤジ、って少なくないような気がする。
「オレを誰だと思っているんだ」的尊大オヤジ・・・なんだか多そう。
(私も、他山の石として、謙虚なオヤジを目指したい・・・ムリ?)

P76-77
『カンテンブルーナー14座への道』池田常道
マスメディアも専門メディアも、徒に数字を追うだけの一面的な報道からそろそろ脱皮してもいいのではないだろうか。200安打ばかりがイチローの価値ではないことは、スポーツジャーナリズムの世界では自明のことだろう。ならば、なぜ登山の世界では、百名山、七大陸、14座しか記事にしないのか。つまるところそれは、(専門誌においてさえ)登山行為の本質を理解する人材が少なくなったということだろう。誰がいくつ登ったということよりも、彼女(あるいは彼)がたどってきた長い道のりにこそ、世の人々に知ってもらいたい真実があるはずなのだ。

【参考リンク】
★『ROCK & SNOW 2011冬号 No.54』
  http://cc.mas.impress.co.jp/c/000un1_000019ls_cb