
「野田ともうします。」(5)柘植文
シリーズ最新刊。
6月に発売されていたのに、新刊パトロールもれで購入が遅くなった。
いつものメンバーが登場して楽しませてくれる。
新たなキャラクターは登場しないけど、それなりに楽しめる。
その中でも、一番の魅力は主人公・野田さん。
浮き世離れしているようで、世俗的なところがいい。
微妙なさじ加減で調節されている。
#116「結婚式のおじ達よ」P33
老人ホームの慰問で劇をすることになる。
チェーホフの「ワーニャ伯父さん」・・・(慰問に適しているのだろうか?)
「おきのどくなワーニャ伯父さん
あなたは生涯嬉しいことも楽しいことも
ついぞ知らずにいらしたのねえ」
このあと、野田さんが週末いとこの結婚式に招かれる。
出席した翌日、野田さんは傷だらけで大学に出てくる。
「野田なんで傷だらけ?」
「ブーケトスがあったら、あさましく奪い合い
新婦に優越感をプレゼントするのが独身女の義務だって部長が」
この屈折ぐあい・・・好みが分かれるか?
