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「夏のバスプール」畑野智美

2013年09月10日 21時12分26秒 | 読書(小説/日本)

「夏のバスプール」畑野智美

畑野智美さんの青春小説。
夏休み直前、高校1年の涼太の生活を学校と家庭、両面から描いている。
脇役も丁寧に描かれている。

高校時代って、大人になりきれず、中途半端なイタい時代である。
でも負の要因もきちんと描きながら、甘酸っぱい年頃を表現している。
私は、たとえタイムマシンがあっても、高校生に戻りたいと思わない。
でも、第三者として読む分には、本作品の登場人物たちが羨ましく感じられる。

それにしても、もっと話題になって評価されても良い作品と思う。
私のようなオヤジが読んでも面白いのだから、
現役の高校生が読んだら、もっと面白く感じるでしょうね。

【参考リンク】
 夏のバスプール

PS
読んでいてなんとなく、氷室冴子さんの「なぎさボーイ」「多恵子ガール」を思い出した。
山田詠美さんで言うなら「放課後の音符」「ぼくは勉強ができない」・・・か?
なぎさボーイ (集英社文庫―コバルト・シリーズ)多恵子ガール (集英社文庫―コバルト・シリーズ)

【ネット上の紹介】
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