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「鬼平犯科帳」(19)池波正太郎

2017年11月16日 20時22分38秒 | 読書(歴史/時代)


「鬼平犯科帳」(19)池波正太郎

シリーズ19作目。
次の6編が収録されている。

「霧の朝」
「妙義の團右衛門」
「おかね新五郎」
「逃げた妻」
「雪の果て」
「引き込み女」

P70
 馬蕗の利平治は、以前、盗賊の世界でいう[嘗役]をやっていた。
 [嘗役]は、盗賊たちが押し込むのに適当な商家や民家を探しまわるのが役目で、つまり、自分の目で探り取ることを、
「嘗めた……」
 というわけなのであろう。

【ネット上の紹介】
女密偵おまさは、万年橋から川面を見つめている女に気づく。以前、同じお頭の許で、「引き込み」をつとめた女賊のお元であった。(さて、どうしたらよいものか?)おまさは迷うが、平蔵は、密偵たちの複雑な心境を理解していた(「引き込み女」)。ほかに「霧の朝」「妙義の團右衛門」「おかね新五郎」「逃げた妻」「雪の果て」の全六篇を収録。