このGWから「嘘つきは姫君のはじまり」シリーズを再読していた。
「ひみつの乳姉妹」
「見習い姫の災難」
「恋する後宮」
「姫盗賊と黄金の七人 前編」
「姫盗賊と黄金の七人 後編」
「ふたりの東宮妃」
「東宮の求婚」
「少年たちの恋戦」
「初恋と挽歌」
「千年の恋人」
「貴公子は恋の迷惑」
「夢見るころを過ぎても」
この作品は、本伝10冊+外伝2冊。
通して読み返すのは初めて。(要所要所は読み返していた)
ライトノベルと言うと、改行だらけのすかすかページを想像するかもしれない。
本書はぎっしり文字が詰まっている。
ホント読みごたえのあるシリーズだ。
本伝以外の短篇では、次の3編がいい。
「美しき言つくしてよ」
「ふつうの速さで歌うように」
「尼姫さまがやってきた!」
「美しき言つくしてよ」は真幸と有子のその後の顚末。
普通に川(保津川?桂川?)に行って鮎を食べるだけのエピソードでも、情感豊かに描かれる。
筆力あるなぁ、と感心した。
ところで、このシリーズで一番気に入っている登場人物は、五節と姫子のペア。
この二人は、初瀬の尼寺から来た、という設定。
この二人の登場する箇所だけ、今回も複数回読み返した。
「尼姫さまがやってきた!」「ふつうの速さで歌うように」がそれにあたる。
本伝でも、最終巻で大活躍。この箇所も、何度も読み返すシーンだ。
著者の松田志乃ぶさんは、最近、新刊が出ない。
ずっと楽しみに待っているのだけど、どうしたのだろう?
私生活が忙しいのかもしれない。(早く復帰されることを祈る)
【参考リンク】
初瀬観光協会公式ホームページ
【おまけ】
これだけおもしろいシリーズは他に次の3つくらいか?
「ジャパネスク」シリーズ
「RDG」シリーズ
「粗茶一服」シリーズ