【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「彼女たちの場合は」江國香織

2019年10月21日 20時50分24秒 | 読書(小説/日本)
「彼女たちの場合は」江國香織

久しぶりに江國香織作品を読んだ。
ニューヨークの郊外に住む礼那と逸佳は旅に出る。
ふたりは14歳と17歳。
親が反対すると思い、こっそり家を出る。
但し、「これは家出ではないので心配しないでね」、と置き手紙をする。
それでも、ふたりの親は心配し、途中色々と手を打ってくる。
現在地が分からないよう、工夫をしながら旅を続けるふたり。
ロードムービーのような感じで楽しめた。

P266
この男性がのんでいたのはウイスキーのロックだが、ワイルドターキーだったろうか、それともメイカーズマーク?(厳密に言うと、ワイルドターキーもメイカーズマークも、バーボン・ウイスキーだ。スコッチと区別するため、バーボン・ウイスキー、あるいは単にバーボンと表記して欲しかった。ちなみに、バーボンの9割がケンタッキー州で造られる)

【ネット上の紹介】
「これは家出ではないので心配しないでね」14歳と17歳。ニューヨークの郊外に住むいとこ同士の礼那と逸佳は、ある秋の日、二人きりで“アメリカを見る”旅に出た。日本の高校を自主退学した逸佳は“ノー(いやだ)”ばかりの人生で、“見る”ことだけが唯一“イエス”だったから。ボストン、メインビーチズ、マンチェスター、クリーヴランド……長距離バスやアムトラックを乗り継ぎ、二人の旅は続いてゆく――。美しい風景と愛すべき人々、そして「あの日の自分」に出逢える、江國香織二年ぶりの長編小説。【