P41
単語について母語話者がもっている知識は氷山のように巨大だが、ほとんどはスキーマで、もっていることを意識されない水面下に隠れた知識なのである。
P65
英語は動作の様態の情報を主動詞で表し、移動の方向は動詞以外(前置詞)で表現する。
P66
英語では、そもそも状態と動作は別の動詞で表される。たとえばwearという動詞は状態動詞であり、身に着ける動作を言うときに使われることはない。She is wearing a red dress.は赤いドレスを(今)身に着けている状態を言っている。身に着ける動作を言うときはShe is putting on a red dress.と言わなければならない。hold とcarryの違いもそうだ。
P212
英語でビジネスレポートや学術的な記事を書くときthink, believe, knowをきちんと使い分けないと、相手に誤解され、痛い目にあうかもしれない。
P241
本来、英語の名詞は、加算か不可算かを決めないと使うことができない。このとき抽象名詞は特に難しい。
【実践編・・・使い分け】
study learn
hear listen
see look watch
think believe know
find realize recognize
speak talk say tell
instinct intuition
urge impuls desire
at in on
【参考リンク】
英辞郎 on the WEB (alc.co.jp)
SkeLL (sketchengine.eu)
Cambridge 英語辞典: 意味 & 定義
英和辞典・和英辞典 - Weblio辞書
WordNet Search - 3.1 (princeton.edu)
Corpus of Contemporary American English (COCA) (english-corpora.org)
【ネット上の紹介】
英語の達人をめざすなら、類義語との違い、構文や文脈、共起語などの知識に支えられた高い語彙力が不可欠。記憶や学習のしくみを考えれば、多読や多聴は語彙力向上には向かない。語彙全体をシステムとして考え、日本語と英語の違いを自ら探究するのが合理的な勉強法だ。オンラインのコーパスや辞書を利用する実践的方法を紹介
第1章 認知のしくみから学習法を見直そう
第2章 「知っている」と「使える」は別
第3章 氷山の水面下の知識
第4章 日本語と英語のスキーマのズレ
第5章 コーパスによる英語スキーマ探索法 基本篇
第6章 コーパスによる英語スキーマ探索法 上級篇
第7章 多聴では伸びないリスニングの力
第8章 語彙を育てる熟読・熟見法
第9章 スピーキングとライティングの力をつける
第10章 大人になってからでも遅すぎない
探究実践篇