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「まるまるの毬」西條奈加

2022年08月21日 13時20分26秒 | 読書(歴史/時代)


「まるまるの毬」西條奈加

菓子屋を舞台にした時代小説。
店主は、武士から転身した変わり種・治兵衛。
驚異の記憶力を持つ出戻り娘・お永。
孫娘のお君。
この3人を中心に物語は展開する。

P84
「昔は月見と言えば、里芋だったんだがな」
(中略)
「麻布六本木に芋洗い坂があるだろ、あそこにはいまも青物屋がある。8月15日が近づくと、大きな市が立ってな、里芋を売り出すんだ」
「その里芋が、お団子になったのね」

【ネット上の紹介】
武士から転身した変わり種、諸国の菓子に通ずる店の主・治兵衛。菓子のことなら何でもござれ、驚異の記憶力を持つ出戻り娘・お永。ただいま花嫁修業中!ご存じ、南星屋の“看板娘”・お君。親子三代で営む菓子舗「南星屋」。繁盛の理由は、ここでしか買えない日本全国、銘菓の数々。でもこの一家、実はある秘密を抱えていて…。思わず頬がおちる、読み味絶品の時代小説!