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「ふしぎな中国」近藤大介

2023年10月11日 07時22分12秒 | 読書(台湾/中国)


「ふしぎな中国」近藤大介

P75・・・習近平の娘
1992年に生まれた一人娘に、『明るい毛沢東』のように育ってほしいと願って『明沢』と名づけた。(ハーバードに留学して、心理学の学士号を取得したそうだ。アメリカ批判してるのに、娘を米留学させるのはなぜ?党の幹部、富裕層も自分たちの子どもを留学させている。受験競争が苛烈すぎるのも一因かも。北京大学5,000倍と聞く。それだったら留学させようか、となるのかも。但し、ハーバードは年間500万必要、そこまでお金がない富裕層は、日本留学に切り替える。早稲田は中国で人気らしい。池袋でガチ中華の店が増えたとか)

P76
習近平総書記が説く「初心忘るべからず」とは、「毛沢東主席とその時代を忘るべからず」という意味なのだ。(中略)
毛沢東時代の負の遺産――4000万人が餓死した大躍進や、10年間経済が麻痺した文化大革命など――も、今後再現されるのか?
「不忘初心」を最初に唱えた白居易は、草葉の陰で何を思うだろう。
(「初心忘るべからず」は、世阿弥「風姿花伝」だけど、元ネタは白居易だったの?)

P85
国交正常化40周年の2012年が、転機の年になった気がする。(中略)
胡錦濤政権の「和諧社会・和諧世界」(調和のとれた社会・世界)に変わって、「中華民族の偉大なる復興という中国の夢の実現」(中国の夢)をスローガンに掲げた習近平政権は、ひたすら「強国・強軍」の道を邁進していった

P130
1984年12月、イギリスのマーガレット・サッチャー首相との中英首脳会談に臨んだ鄧小平氏は、痰唾を吐き散らしながら凄んだ。
「租借期限が切れる1997年7月1日、新界だけでなく、香港島と九龍半島も、きっちり中国に返還してもらう。もしイギリスが拒否するなら、この時刻をもって人民解放軍を派遣し、武力によって返還を実現する」
            
P132
6章66条からなる国安法は、習近平政権に逆らう香港人を最高で無期懲役刑に科すという衝撃の法律で、香港人は「火星法」と揶揄した。火星で火星人が習主席の悪口を言っても有罪となるような条項(38条)が含まれていたからだ。

【ネット上の紹介】
「白衛兵」「西朝鮮」「外売騎手」「45度人生」「新能源人」「錦鯉」「凡人」…あなたは、この意味わかりますか?中国ウォッチャーとして知られる著者が、新語・流行語で現代中国を読み解く。読み始めたらとまならい面白さ!
第1章 スマホ世代の中国人の素顔(社恐―会社が恐い?いえいえ…
仏系―宗教用語ではありません ほか)
第2章 毛沢東の再来を目指す習近平(共同富裕―中国IT企業は約2兆円を投資
不忘初心―説くのは、「あの御方」 ほか)
第3章 「皇帝」習近平を悩ますもの(動態清零―これが原因で中国経済が急ブレーキ
新能源人―「新能源車」(新エネルギー車)と一字違い ほか)
第4章 24時間戦えますか?弱肉強食の中国ビジネス(九九六―中国版「月月火水木金金」
打工人―打撃の職人という意味ではない ほか)
第5章 気になる隣人「日本人」(凡学―男装の麗人といえば…
迷惑行為―コロナ流行で日本から消えた ほか)