「ポーの一族ユニコーン」萩尾望都
新シリーズ2巻目、「春の夢」の続き。
次の5篇が収録されている
「わたしに触れるな」2016年舞台
「ホフマンの舟歌」1957年舞台
「バリー・ツイストが逃げた」1975年舞台
「カタコンベ」1963年舞台
「シュトラウスの何がいけないの?」
「シュトラウスはナチスの帝国で帝国音楽院の総裁をやっててナチスと親しかったんだぜなァ?
ユダヤ系だと言ってメンデルスゾーンもマーラーも
「退廃音楽」としてナチスに上演を禁止されたんだぜ。
ナチス・ドイツにきみの一家は苦しめられたのにシュトラウスを歌う?
たいしたもんだ!」
【感想】
新キャラクター、バリー・ツイスト登場により、
作品に、より深みと広がりが出て、面白くなった。
これにクロエとファルカが絡んで、今後の展開が期待される。
ブランカも、次回、もっと活躍して欲しい。
【おまけ】
著者は、かなりお歳(失礼!)なのに、この創作力、頭が下がる。
ほとんどの方が引退して、レジェンド状態で祀られているのに、
今なお現役で、最高レベルの作品を提供し続けている。
すごすぎる。
【ネット上の紹介】
旧作のラストに直結する新エピソード開幕!40年ぶりの新作発表で話題となった『ポーの一族 春の夢』の続刊。旧作のラストエピソード「エディス」で炎にのまれたアランとその後のエドガーそしてバンパネラ一族の運命が紡がれる衝撃の新エピソードです。