韓国ドラマ「棚ぼたのあなた」をU-NEXTで観た。
2012年作品、全58話、1話62-64分
出演:キム・ナムジュ(ユニ)、ユ・ジュンサン(テリー/グィナム)、ユン・ヨジョン(母)、チャン・ヨン (父)、ヤン・ジョンア(長女)、チョ・ユニ (次女)オ・ヨンソ(三女)
脚本:パク・ジウン
韓国ドラマは奥が深い。掘っていたら、また秀作を発掘した。
「黄金の私の人生」(2017)、「家族なのにどうして」(2014)以上のホームドラマはない、と思っていたけど、本作も、とてもよかった。この3作品が、今のところ、ホームドラマ・ベスト3、と思う。
ドラマには様々なジャンルがあるが、ホームドラマが一番安心して見られて、おもしろく感じられる。(大げさに言えば、ドラマの神髄を感じる)
大家族の日常を描くので、群像劇・長丁場となり、脚本家、監督、演出家、役者の力量が試される。また、各世代の価値観の違いも分かり、韓国事情を知ることもできる。
内容は、TVドラマ・プロデューサーのヒロイン・ユニとアメリカ育ちで孤児の医師テリーが中心となって展開する。韓国といえば、嫁入り先の義理の両親との関係が女性の結婚ハードルになっている。夫は孤児だから大丈夫、と安心していたら、大家族の長男、と判明する。しかも、小姑三姉妹が夫の実家にいる。最初、義理の父母、小姑三姉妹と険悪な関係で嫌われていたが、少しずつ和解し、親しくなる様子が描かれる。ユニが来たことにより、この三姉妹の滞っていた日常が動き出し、幸せになっていく演出がよい。
#1 笑うブタは笑わない豚より5万ウォン高い
#8 女の人生で最も重要なのは進学や就職ではなく結婚なんですね(家父長制度と儒教思想は、色濃く残っている)
#9 いつもワンパターンですから "出生の秘密”に "病気” "記憶喪失”(TVプロデューサー・ユニのセリフ)
【感想】
#35#39で、ユニとマルスクの時代劇コントが挿入されていて、こういう遊び心の演出が嬉しい。(オ・ヨンソは、2012年「棚ぼた」2014年「チャンボリ」より、2017年「猟奇的な彼女」が一番若く見える・・・どうして?・・・「猟奇的な彼女」ドラマ版は、朝鮮王朝に舞台を移して展開するので、映画版と異なる)
「黄金の私の人生」、「家族なのにどうして」より、コミカル度数が高く、一番笑った。
●オンマ・・・「ママ」セグァンは自分の母をオンマと呼んでいる、また、オクは20年近く会っていない母をオンマと呼んでいる
●オモニ・・・「お母さん」マルスクはセグァンの母をオモニと呼んでいる
●オモニム・・・「お母様」に相当。より丁寧になる為か、義理の母の呼びかけに使っている
●アッパ・・・「パパ」
●アボジ・・・「お父さん」
●アボニム・・・「お父様」ユニが義理の父にアボニムと呼びかけている
●オッパ・・・女性から年上の男性への呼びかけ、ジェヨンがイスクに、「店長」でなく、「オッパ」と呼んでくれと頼んでいる、つまり、男性にとって、女性から「オッパ」と呼ばれるのは嬉しいようだ、結婚後、ジェヨンはイスクを「ヨボ」と呼んでいる。
●ヌナ・・・男性から年上女性への呼びかけ
●アガシ・・・未婚の若い女性への呼びかけ、ユニが小姑・マルスクにアガシと呼んでいる
●オンニ・・・お姉さん、ユニが義姉・イルスクをオンニと呼んでいる
●チャギ・・・ユニ夫婦がお互いに呼び合っている「ダーリン」「ハニー」に相当?
●ヨボ・・・新婚でない夫婦が呼び合っている「おい」「ねえ」、ジャンスが妻にそう呼びかけている(電話で「ヨボセヨ」が「もしもし」に相当・・・これも関係ある?)
●イモ・・・叔母さん、伯母さん
●アジュマ・・・「おばさん」
●チャネ・・・「君」年配の人が年下への呼びかけ、ジェヨンの父がイスクに呼びかけている
*以上、ドラマからの推測なので、間違っていたら、ご指摘ください