「牡丹灯籠」赤木かん子/編
赤木かん子さんが日本のホラー作品のエッセンスを抜粋してまとめてくれている作品。
「牡丹灯籠」「四谷怪談」「真景累ケ淵」が取り上げられている。
いずれも長い長い作品。
まともに読むと何日も掛かってしまう。
うまく核心部分をまとめてくれている。
また、「牡丹灯籠」などいくつもバージョンがある。
その紹介もあって、さらに深く読もうと思うときの参考になる。
岡本綺堂の文章
P103
わが国在来の怪談はあまりに辻褄が合い過ぎる。(中略)しょせん怪談というものは理屈の判らないところに凄味もあり、興味もあるのではあるまいか。