「私には山がある 大きな愛に包まれて」田部井淳子
NHK・BSプレミアムで放送された内容をもとに、原稿を構成して単行本化してある。
読みやすく、実際すぐ読了した。
昔、「エベレスト・ママさん 山登り半生記」を読んだが、「その後」も書かれている。
田部井淳子さんの波乱に富む、濃い人生が語られる。
P24
頂上に着いた時の「やった!」という喜び。自分の足で一歩一歩登っていかない限り、頂上には辿り着けない。どんなにつらくても、登り始めたら誰も選手交代はできない。そんなことも私にとっては何かすごく心地よかったんですね。
P39
登っている時はつらい坂だなと思っても、歩くことで風景が変わっていくのは、たまらない魅力でしたね。
P73
親は子どもを常に守れるかといえば、そうではないと私は思っていました。三歳までは一緒でなければいけませんけれども、私に何かあっても、子どもは子どもの人格で育っていくと思っていました。
【参考リンク】
公式HP
NHKアーカイブス 日本女子登山隊エベレスト登頂(1975年) - 日本放送協会(NHK)
青春の挫折を救ってくれた山。雪崩に遭い、病気にもなり、子どもの反抗もあり、それでも一歩一歩登り続けた。夏には東北の高校生と富士山へ。今なお世界中の頂を目指す登山家の「山と人生」。
[目次]
第1章 病弱な子ども時代
第2章 憧れの東京、苦悩の日々
第3章 山に夢中
第4章 大切な出会い
第5章 エベレストへの道
第6章 女性だけの登山
第7章 登山と子育て―両立のはざまで
第8章 “下り”も楽しむ人生
第9章 「がん」になって
第10章 “一歩一歩”未来をひらく