【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

H22下半期・芥川賞&直木賞

2011年01月19日 21時18分40秒 | 読書(小説/日本)


芥川賞と直木賞が発表された。
次のとおり。

芥川賞
『きことわ』 朝吹真理子
『苦役列車』 西村賢太
直木賞
『月と蟹』 道尾秀介
『漂砂のうたう』 木内昇

『漂砂のうたう』は昨年このブログでも紹介して、すごく褒めた。→「漂砂のうたう」木内昇10/24
でも、まさか直木賞を受賞するとは思わなかった。
最近、『検索キーワード』で『漂砂のうたう』チェック入るなぁ、と思っていたら、候補になってたからなんですね。
また、当ブログでは道尾秀介作品『向日葵の咲かない夏』を取り上げたこともある。(こちらは褒めなかった)→「向日葵の咲かない夏」道尾修介

朝吹真理子さんと西村賢太は経歴対照的、ですね。
西村賢太さんの受賞時のコメントがけっさく。
「受賞の知らせはどこで」と言う質問に対して・・・
「自宅で、そろそろ風俗に行こうかと。行かなくてよかったです」、と。

http://journal.mycom.co.jp/articles/2011/01/19/prize_literature/

http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20110118mog00m200010000c.html

http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/index.htm

http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm


ニュージーランド(2/5)、キャッスルヒル編

2011年01月15日 21時35分49秒 | クライミング(海外)

【ニュージーランド・クライミング】(キャッスルヒル・ボルダリング編)


●1/2(日曜)曇りのち雨、のち晴れ
今日は観光&移動。
2ヶ所チェックしておいた観光ポイントがある。
ひとつは、ププ・スプリング
もう一つは、グローブ
どちらも、takakaから車で15分くらいの距離。
両者とも感じのいい周遊コースがあって、気持ちよく歩ける。
印象として、シンプルな観光地。
なぜなら、派手な看板も、お土産もないから。
日本だと、ププ煎餅やグローブ饅頭を売ってるだろう。
後に記述するアーサーズパスにも、絵葉書しか置いてなかったし。
シンプルな国・ニュージーランド、である。

(↑これがグローブ)

(↑こちらププ・スプリング、文字どおり泉水が湧き出ている、透明度抜群)

さて、観光も終わって、いよいよ出発。
ルートは次のとおりで、最短を目指した。

Takaka-Motueka-Kawatiri-Murchison-Inangahua Junction-Reefton-
Greymouth-Kumara Junction-Arthur's Pass-Springfield

運転は往きと同様、交代で行った。
それにしても、ニュージーランドでの運転はやたら眠くなる。
交差点がない、信号がない、同じ景色ばかり、羊しかいない。
日本だと、電信柱に産婦人科の広告があったり、バイ○グラ、とか書いてあって退屈しない。
ニュージーランドの道路には広告宣伝の類がない。
観光地同様、質素というか、過剰さがない。
悪く言えば、愛想がない。
その分自然が豊かなんだけど。
でも、最初に戻るけど、運転していて眠くなる。
ハジメちゃん曰く、「自然が豊かゆうのも飽きるな」、と。
なんとバチ当たりな!ニュージーランドに来てそんな事を言う奴はおらんぞ!
さすがに私も、そこまでよう言わん。
さらにハジメちゃん、ダメ押しのセリフ・・・「羊、も~いらん!」、と。(困った奴である)

さて、今回移動の白眉は、Arthur's Pass。
国立公園内を走ることになり、絶景が続き、どこを切り取っても絵葉書の世界。
ところで、ここ3年ハジメちゃんに相手をしてもらって海外に行っている。
中国・桂林では、水墨画の世界をイカダで川下り。
ベトナムでは世界遺産ハロン湾のクルージング。
そして今回、Arthur's Pass国立公園絶景ドライブ。
でも、情感豊かな気分にならない・・・なぜなら相手ハジメちゃんだから。
まぁ、世の中そんなもんである。
(これを読んでる皆さんは、ぜひ彼女とカップルで行ってみて下さい、感動の旅を確約しましょう!)

(↑広大なArthur's Pass国立公園を走っていて左手に見えた景色、小さな粒は羊たち)

そうこう言ってるうちに、18時過ぎ頃、Springfield到着。
Takaka10:00am過ぎ出発なので約8時間かかったことになる。
今日からの宿泊施設『スマイリー』さんである。
知る人ぞ知る、日本人ボルダラーの間でも超有名。
そして、Takaka同様、こちらの奥さんも日本人。
受付で声をかけると、(外人の)ご主人が出てこられた。
「え~、Hello,I have a reservation. My name is・・・ 云々」
・・・と英語のやりとりをする。(奥さん留守だから)
「今晩食事お願いできますか?」
「食事の予約してますか?」
「してません、今言ったばかりです」
「じゃあ材料がないから・・・・」と言いながら奥さんに連絡を取ってくれた。
しばらくして、「食事大丈夫です」とご主人。
「ありがとうございます」、と私。
部屋を案内してもらい、荷物を置く。
夜7時だけど、白夜で明るいのでキャッスルヒルを見たくなった。
「今から登りに行きますけど、食事大丈夫ですか」、と私。
「10時頃、部屋に置いておきます」、とご主人。
「えっ?」
「どうぞごゆっくり」、と日本語で話す旦那。
(なんや、日本語しゃべれるやんけ!ムリして英語しゃべってんのに!)
何とも、人をくったというか、とぼけた方である。(マイッタ)

(これがスマイリーさんの看板入口、我々の借りた車が右に見えている)

この後、荷物を部屋に置き、キャッスルヒルへ向かうこと30分。
駐車場に車をおいて、散策開始。
う~ん、良い感じ。
そこいらじゅう岩だらけ、ボルダーがいっぱい。
色々歩き回って堪能・・・宿に帰ったら10時過ぎ。
シャワーを浴びて、食事を摂る。(これが超美味い!)
あ~、疲れた、11時半就寝。

(↑これが借りたツインルーム、かなりゆったりしている)

●1/3(月曜)晴れ
今日から後半戦始まり、キャスルヒルでボルダリング!
ザックを背負い、ボルダーマットを持って、ボルダラー気分。
さらに紫外線対策として、サングラスに帽子。
「どう?ボルダラーに見える?」、と私。
「あやしい東洋人にしか見えんな」、とハジメちゃん。
せっかく気分を盛り上げてるのに・・・ガックリ。
さて、キャッスルヒルには、いくつも大きなエリアがあるが、有名なのは2ヶ所・・・Spittle Hill, Quantum Field。
今日はSpittle Hillを中心に登ることにする。

まず、V1からスタート。
Jericho(V1)---A long lovely layback、と説明がある、三ツ星課題。(OS)
次に、無名課題(V1)---Fantastic exposed arete、と説明がある、三ツ星課題。(OS)
・・・う~ん、気分が良いぞ!さい先の良いスタート。

こうして、ルートクライマーからボルダラーに変身した私である。
次に向かったのが、Old School(V2)、ここでハマッた。
まず、どこにあるのか分からない。
外人に教えてもらって、やっと見つけた。
ところが、荷物を取りにちょっと離れると、「ここは、どこ?」になる。
あまりに岩が多すぎて、迷ってしまうのだ。
(恥ずかしながら、1時間くらいリングワンデリングした)
へとへとになって、ようやく元の場所に戻る。
「宿に帰ったか、思とったわ」、とハジメちゃん。
(そんな訳ないやろ!)
さて、課題『Old School』(V2)だけど、トライするけど、さっぱりダメ。
説明によると、A popular offwidth. crack, which is easier than it looks. とある。
これが大ウソ。どこが簡単やねん!(後で別なトポを見ると、V4となってるし)
最初カメラを構えていたハジメちゃんも、危なっかしいムーブをする私のスポットに入った。
(でも、後ろで私のムーブを見て、必死になって笑いをこらえている)
結局3回トライするが、さっぱり体が上がらない。
写真を見せると、こんな感じ。(↓)

あ~あ、もうトライ中止!
やってらんね~、って感じ。
身も心もへとへとになる。

次に向かったのが、有名課題『Beautiful Edges』(V4)
これは、日本にいるときから狙っていた。
ネーミングどおり、非常に美しい課題。
でも、さすがにV4、簡単に登らせてくれない。
・・・というか、1歩も足が浮かない。
スタンスつるつるで黒光りしてるし。
さきほどのオフィズスで体も弱っているし。
気を取りなおして「よし、行くぞ!」。
ところが1歩目、足が滑って膝をおもいっきり打つ。
「ううう、痛ぅ~」
またまた後ろでハジメちゃん笑ってるし。
ボルダラーへの道は厳しい。
あまりに膝が痛いので、しばらく休憩しよう。

こうして休憩していると、救世主が現れた。
「こんにちは~、日本の方ですか?」、と。
taichiroさんである。(ニュージーランド在住)
彼女と2人連れなのに、我々むさ苦しいオヤジ2人に声を掛けてくれたのだ。
「今膝を打って、休んでるんですよ、ちょっと見本を見せて下さい」、と(あつかましい)私。
「いいですよ、最近トライしてないんですが」、とtaichiroさん。
そう言って、簡単に登って見せてくれた。
う~ん、簡単やんか。
ところが、真似をするが出来ない。
(それが出来たら苦労しない、って・・・それがボルダーである)
次に、ハジメちゃんがトライした。
それが、いきなりランジで出だし解決、最終ホールドまで行って、最後のランジをせず降りてくる。
なんでやねん!あと1手やったのに。
「最後のランジする元気ない」、と。(う~ん、余裕に見えたけど)
でもこれで、俄然気力が湧いた。
結局、数回のトライでRP。(今日は大満足、って気分)

この後も、いろいろ課題を教えてもらって遊ぶ。(あ~、おもしろかった!)
「あの~、明日も一緒に登っていいですか?」、と私。
「いいですよ」
「Quantum Fieldどうでしょう?」
「いいですよ、明日はクライストチャーチからも日本人が来て、賑やかになりますよ」
「それはいいですね」
こうして、キャッスルヒル1日目終了。
例によって、暗くなるまで登ってしまった。
帰宅したら22時前、シャワーを浴びて、食堂へ向かう。
すると、今日も日本人の味を知り尽くした奥さんの手料理が待っていた。
あぁ、これこそ極楽でしょう。

ところで毎年海外に行ってるけど、いつも終盤戦近づくと、ハジメちゃん食事ごね始める。
「ざるそば食わせ」、と。
今回食事に関して、ハジメちゃんのクレームは無かった。(かなり満足してる様子)
私もそんな様子のハジメちゃんにホッとする。
食堂で奥さんと雑談をしながら食事をしていると、急にハジメちゃんが質問する。
「ご主人とのなれそめは?」、とハジメちゃん。
うっ、もうちょっとで喉が詰まるとこだった。
いきなり核心を突く質問・・・私には到底出来ないワザである。
(私は婉曲表現多用人間、ストレートな表現は避けている)
ホント毎回、いろんな意味で驚かされる。
これにて、キャッスルヒル初日終了。

(↑これがキャッスルヒルだ!ひとつひとつの米粒が巨大ボルダー)

●1/4(火曜)曇り時々晴れ
今日はキャッスルヒル2日目にして最終日。
3時頃には終了して空港に向かわねばならない。
朝9時、キャッスルヒル駐車場でtaichiroさん、彼女のkimyさんと合流。
本日のエリアはQuantum Field。(こちらの方が大きい感じ)
印象に残ってる課題は次の3つ。

Orifice Fish(V3)・・・けっこうハイボルダー、1撃。
Lung Dyno(V4)・・・何度もトライするが、ランジが決まらず、残念。
Ode to Joy(V1)

特に、最後の『Ode to Joy』はV1だけど、グレードに関係なく、印象に残った。
なぜなら、高さ10mだから・・・。
推薦課題にリストアップされてたので、taichiroさんが案内してくれた。
見てびっくり、なんじゃこりゃ。
あまりに危険すぎる、しかもトポに髑髏マーク入ってるし。
万一登っていて「おっと」となったらオシマイ。
足を滑らせたり、乗っ越し失敗したら・・・。(最低で骨折、最高で成仏)
ペインズフォードでも最後そうだったように、選択を迫られた。(今回は危険に縁があるようだ)
でも、だんだん気合いが入ってきた。
結局無事登れてバンザイ。(ホッとした)
こうして2日目終了。
あとは、空港に向かうだけ。

途中スマイリーさんに立ち寄り、きちんとパッキングしなおし。
シャワーも浴びさせてもらって、感謝感謝!
裏にある牧場のアルパカにも挨拶をして、さらばニュージー。
空港に到着後、レンタカー返却。
カウンターで搭乗手続き。
航空機内、ひたすら我慢大会、関空到着、翌日早朝7:30am。
関空ロビーで、ほっと一息。
「さいなら~」、と私。
「またな」、とハジメちゃん。
こうしてニュージーランド・クライミングツアーは幕を閉じた。

(アルパカを追いかける筆者)

ニュージーランド(1/5)、ペインズフォード編

2011年01月10日 12時29分57秒 | クライミング(海外)

【ニュージーランド・クライミング】(ペインズフォード・ロープクライミング編)
ニュージーランドに行ってきた。
メンバーは例によって、私とハジメちゃんの2人。
さて、今回も珍道中になるのか?

●12/29(水曜)晴れ
14:30関空出発。
フライトはひたすら苦痛&苦行。
(エコノミークラスはつらい、ビジネスクラスに乗る日が来るのだろうか?)


●12/30(木曜)晴れ
オークランド乗り継ぎ、クライストチャーチ到着9:10am。
アメリカだとテロを警戒して電子機器等のチェックが厳しいが、
ニュージーランドは植物や土の付着チェックが厳しい。
入国カードにも、『土が付着したアウトドアスポーツ用品、ハイキング用シューズ、テント』の欄がある。
だから、入国の際、靴の裏とかチェックされるし、テントとか持ってないか、と聞かれる。
(もし「ザックを開けろ」、と言われた場合に備えて、クライミングシューズを一番上に入れておいた)
でも、朝低血圧で気合いが入らないのか、担当官チェックは適当だった。(ヨカッタ)
・・・ロープバック、かなり泥が付いて汚れていたから。(世界中の土が付着している・・・少なくともベトナムと中国の土はついている)

(↑利用したのはニュージーランド航空・・・これが一番便利)

さて、空港にあるハーツレンタカーのカウンターに向かう。
レンタカーは、日本で予約しておいた。
外国で車を借りる際、必要な手続きは決まっている。
①予約確認書(クーポンあるいはバウチャー)
②国際免許証
③日本の免許証
④クレジットカード(これで保証金を取られる)
問題なく手続き完了。
今度は、私が担当者に確認する。
「petrolは何を入れたらよいか?unleadedか?」、と私。
「そうだ、unleadedだ。ガソリンはレギュラーを入れてくれ」、レンタカー担当者。
私がニュージーランド人に合わせてガソリンをpetrolと表現したのに、ガソリンと言い直してくれた。(親切)
さらに私のグリーン色の鞄を指さして、「この色のガソリンがレギュラーだ」、と。
・・・ガソリンスタンド(Petrol Station)では、ディーゼル、ハイオク、レギュラーが色分けされている。
「我々は2人交代で運転するので登録したい」、と私。
「分かった、彼の免許証を見せて、ここに署名してくれ」、と担当者。
・・・この手続き非常に重要である。(日本から私1人分しか手続きできなかった、現地でやってくれ、と)
これをしないと、もし交代で運転して、ハジメちゃんが事故を起こした場合、保険が利かないから。
2人に対して保険適用されるよう手続きする必要がある。
「喫煙はOKか?」、と私。(この質問は絶対に聞いてくれ、とハジメちゃんより要望あり)
「ダメだ、禁煙でお願いします」、と担当者。(がっかりするハジメちゃん)
「地図はありますか?」、と私。
「用意しましょう」、と担当者。
最後に、「これで保険は大丈夫か?」、と念を押す。
「大丈夫だ、また5日後に合いましょう」、と担当者がキーを渡してくれた。
これで、レンタカー手続き完了!
ハーツレンタカーの駐車場エリアの行き方を聞いて、車を見つける。
さぁ、ペインズフォードに向け出発!

本日の行程、距離500km以上、約8時間で峠もいくつか越える。
昨日からほとんど飛行機徹夜状態なので、目も意識も弱っていて心配。
・・・とりあえず順番私から。
車はミッション・コンパクトカー。(これが一番安い)
クラッチを踏んでファースト発進。
右ハンドル左車線で違和感はない。
ただし標識全て横文字・・・これは違和感あり。
郊外に出ると、快適にとばす。
周りは広々として、羊しかいないし。
疲れがでたのか、ハジメちゃん助手席で眠りだす。
あぁ、私も眠りたい。
1時間半ほど頑張ったが、眠い眠い。
約12時間のフライト疲れが出て、目がしょぼしょぼする。
「眠たいから代わってくれ」、と私。
「おぉ、分かった」、とハジメちゃん。
1時間くらい経って、ハジメちゃんが私を起こす。
「たきやん、ちょっと起きてくれ、なんやクライストチャーチに戻ってるで」
「えっ、そんなハズないやろ!?」
しかし、標識を見るとクライストチャーチ23kmとある。
「あちゃー、なんでや、リングワンデリングや」(ここは雪山か?!ホワイトアウトか?!)
どこかで間違ったようだ。とりあえずUターン。
こんどこそ、北を目指す。(どっと疲れたぞ)

(↑途中で海に出た、アザラシもいる)

今日の行程は次のとおり。
Ch-ch-Kaikoura-Blenheim-Picton-Nelson-Takaka
まだ、Kaikouraにさえ着いていないし。
心配するといけないので、遅れる旨、予約している宿泊施設に携帯からtelいれておく。
・・・とまぁ、色々苦労の末、takaka到着したのは12時間後、22:00であった。
宿の名前はNirvana Lodge。(『資料編』で、後ほど詳細記述)
チェックインの手続きをして、3日分宿泊費前払い。
施設利用の説明を受け、部屋に案内してもらい、荷物を置く。
「シャワーでも浴びて、寝よか」、と私。
「今日は疲れたな」、とハジメちゃん。
こうして、初日終了したのであった。

(↑我々の宿泊した
Nirvana Lodge・・・奥さん日本人・関西の方、てきぱきして親切)

●12/31(金曜)晴れ
なぜか、5時半くらいに目が覚める。
日本との時差は普段3時間だけど、サマータイムで夏は4時間タイムラグ。
東南アジアだと2時間くらいなので、即なじむんだけど、4時間時差は微妙にきつい。
(結局、ずっと悩まされ続けた)
今回の日程計画表は下記のとおり。

12/29 関空出発
12/30 9:10 Ch-ch→Paynes Ford-Takaka
12/31 Paynes Ford(クライミング)
1/01 Paynes Ford(クライミング)
1/02 Paynes Ford→Springfield(移動しながら観光)
1/03 Castle Hill(クライミング)
1/04 Castle Hill(クライミング)Springfield→空港
1/05 7:30 関空早朝着

今日は3日目、『クライミング初日』、である。
頑張るぞー!
せっかく早起きしたので、岩場を見に行くことにする。
「ちょっと岩見てくるで」、と私。
「オレは、もうちょっと寝とく」、とハジメちゃん。
takakaの街から岩場のあるPaynes Fordまで車で5分。
ハングドックキャンプ場の近くに駐車する。
朝早いけど、起きたばかりの受付兄ちゃんからトポ購入。
(Paynes FordとCastle Hillの2冊)
その足で、岩場に向かう。
トポと照合しながら9時半くらいまで徘徊する。
印象に残ったのは有名ルート『Rawhide』
目標ルートのひとつとして、日本にいる時からチェックしていた。
でも、実際ルートを見て驚いた。
圧倒的なルーフなのは解っていたが、1ピン目が遠い・・・数メートル上にある。
失敗したら、最低で骨折する。(最高は成仏)
う~ん、トライ中止するか、三ツ星★★★なのに残念・・・。

宿に戻ったら、急に眠くなった。
横になって、次に起きたら11時であった。
「あ~、昼前やんか、出発遅くなった、スマン!」、と私。
「俺は別にええけどな」、とハジメちゃん。
遅くなった朝飯を食べて出発。
今日はGlobe Wallを中心に登る。
印象として、全体に辛い、ムズい。
(ここはビュークスか、ナカガイジムか!、って感じ)
ホールドは小さい、遠い、甘いの三拍子。(1ピン目遠いし)
『24』になると、終了点到着だけでもしんどい。(24=11c/d)
8本ほどトライして、1撃は11前半まで。
(あ~あ、練習励んだ成果がこれか)
まぁ、しかたない・・・これが実力。
晩9時過ぎまで登って、帰ったら10:00pm。
(白夜で9時過ぎまで明るい)

さて、今日は大晦日。(だからと言って、特別なことをする訳でない)
「メシでも食いに行くか」、とハジメちゃん。
「店開いてるかな」、と私。
「どっか開いてるやろ」
ところが全滅・・・かろうじて開いてるのが『フィッシュ&チップス』の店。
「ここにするか?」
とりあえず注文すると、量が多い。
「こんなに食べられへん」
「辛いし、塩かけすぎ」
「病気なるで」
ハジメちゃん半分くらい残した。
(えらく貶したけど、普段マクドナルドで食べ慣れてる方なら感激するかも)
こうしてクライミング初日終了。

(↑ペインズフォードの岩場のアプローチ・・・小さく歩いているのはハジメちゃん)

●1/1(土曜)晴れ
今日は元旦・・・でも初詣じゃなく、岩場に行く。
今日のメインの岩場は
Wall of ThugsFish Wall
特に目標としたのは、『1080 and the Letter G』。
これはLittle Lost Wall右端のガレ場を1ピッチ登ったところがビレイポイント。
なかり高い位置にあり、眺望良好。
ルートは圧倒的なルーフ、どっかぶり。
『1080 and the Letter G』はグレード23だけど、この隣が『Typhoon Tongue』22。
先に『Typhoon Tongue』をトライしてMOS。
ちょっと休憩して『1080 and the Letter G』をMOS。
本日の目標を登れて嬉しい。

さて、この後
Fish Wallに移動して登るがハマりまくり、さっぱりダメ。
こちらは薄かぶりの壁。
スラブやフェースになると、とたんに難しくなる。
例の『遠い、小さい、甘い』の連続パンチでドランク状態。
今日は6本ほどトライして、7:30pmくらいになったので、「これで終わろか」、と。
明日はキャッスルヒルに移動、今日でペインズフォード・ロープクライミングは終了。
でもまだ、白夜で外は明るい。
ちょっと登り足りない気分、そして心に引っ掛かるものがある。
初日偵察して、1ピン目見ただけで、怖れをなしたルートを再度見てみたい。
「ちょっと離れてるけど、『Rawhide』を見に行ってええか?」、と私。
「ああ、ええで」、とハジメちゃん。
20分ほど移動して、『Rawhide』に到着。
圧倒的なルーフで、1ピン目が地上数メートル上のリップ30cm上にある。
(失敗したら間違いなく病院やろな・・・)
しばし考える。
でも、何となくロープを出して、準備を始める。
フェースは辛いけど、どっかぶりルートはグレードどおりのハズ、と勝算を意識する。
グレードは22=11a/bである。
「もし落ちても頭だけカバーしてや」、と私。
よし、だんだん気合いが入ってきた。
こうして(大げさに書いたが)無事MOS、大変嬉しい。
これにて、ペインズフォードでのクライミング終了。

結局宿泊施設に帰ったら10:30pmであった。
「遅いから心配してましたよ」、とスタッフの方。
実は今日の昼、この方に『クライミング講習』を行った。
我々が宿泊している施設で働いている日本人の方である。
その方が「クライミングを体験したい」、と頼んできたのだ。
私は(様々な思いが交錯して)躊躇し黙っていると、ハジメちゃんが「ええで」、と了解する。
(さすがハジメちゃん、懐が深い)
ハジメちゃんがOKなら、私も了解である。
その代わり・・・と、交換条件を出す。(ここが私のセコいところ)
「教えるから、晩飯を作ってくれ」、と私。
「いいですよ」と快諾。
これで、取引成立である。
おかげで、今晩は御飯と肉じゃが。(うまかった)
明日は観光と移動。
さて、寝るとするか。
(つづく・・・次回は『移動の巻』から)


レポート構成

2011年01月06日 08時11分57秒 | クライミング(一般)


ニュージーランド・レポートの構成を考えている。
だいたい、次のような感じ。

①ペインズフォード・ロープ・クライミング編
②キャッスルヒル・ボルダリング編
③会計報告、データ資料編
④映像編(前編・ペインズフォード)
⑤映像編(後編・キャッスルヒル)

こんな感じで5回に分けて書いていこう、と思う。


PS
ところで、昨日1月5日、8:30am関空到着。
そして、午前中には出社して働いていた。
(サラリーマンの悲哀を感じるなぁ)
さきほど、年賀状もやっと見た。
どうも、出し忘れがあるようだ。
・・・私の年賀状届いていない方、ご容赦。
(来年は出しますから、スマン!)


謹賀新年

2011年01月05日 22時25分12秒 | クライミング(一般)

皆さん、明けましておめでとうございます。
年末年始いかがお過ごしでしたか?
私はニュージーランドに行ってきました。
南半球は夏です。
紫外線が強く、日焼けしてしまいました。
詳細レポートは、今週末アップ予定です。
では、今年もよい年でありますように。
よろしくお願いします。