
パエトンの墜落、ヨハン・リス(17世紀初め)
パエトーンは、友人達から「ヘーリオスの子ではない」と言われたため、自分が太陽神の息子であることを証明しようと、父に願って太陽の戦車を操縦した。しかし、御すのが難しい太陽の戦車はたちまち軌道をはずれ、大地を焼いたためゼウスによって雷を打たれ、最期を迎えた。この時あまりにも地上に近づきすぎたので、火災を逃れた地域の民族は肌の色が黒くなったと言われている。また、砂漠が数多く作られたため、ナイル川も砂漠の中を流れるようになった、とされる。(ウィキペディアより)
さて、様々な寓意を含んだ物語である。
(あなたは、どのように解釈しますか?)
・・・山岸凉子版「パエトーン」(角川書店)を読み返した。
私の所持している本の裏を見ると、昭和63年6月17日発行、とある。(=1988年)
・・・現代のパエトーンについて語られている。
PS1
「原子力安全・保安院」「原子力安全基盤機構」「原子力安全委員会」・・・
いずれも、くどいくらいに『安全』と言う言葉が使われている。(関係者の「安全であって欲しい」、という願い(祈り)を感じる・・・逆に言えば、それほど「危険」なのか?、と)・・・現在進行形の神話である。
PS2
蒸気の力で、羽根(タービン)を回すのは、火力発電と同じ。ただし、油を使わずに原子力を使っている。核分裂=ウランを壊した時に出る熱で、蒸気を作っている。(熱効率、非常に悪い、廃棄物処理問題もある・・・これで、クリーン&安価なのだろうか?)
PS3
小中学生向けに作製した原子力発電所に関する副読本がある。
副読本には、次のように記載されている。
「もし地震が起きたとしても、放射性物質がもれないよう、がんじょうに作り、守られています」
「大きな津波がおそってきたとしても、発電所の機能がそこなわれないよう設計しています」