青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

贅沢な時間の使い方

2005年11月28日 22時40分03秒 | 日常
(写真:鉾田駅 駅前には何もない)
滞在時間20分でしたw

続き。

鉾田駅のホームを降り、改札を抜けて駅前に出てみる。
セブンイレブンと…えーと、それだけ(笑)。
何もなさ杉。

駅前のタクシー2台が降りてきた客を乗せてとっとといなくなってしまうと、駅前には残されたのは私ともう一人の「ここに用があって来た訳ではない」人が残された。妙に気まずい(笑)。ここにいてもしょうがないのかな…という感じなので、改札口からホームに戻る。木造の駅舎の中では、初老の駅員があくびをフワーと一発。
改めてホームから駅舎を眺めると、こげ茶色の屋根に木造の柱が何となく昔の小学校の分校のようであり、ローカル色は満点。だが、正直な話3分も見れば十分だとも言えるのだが(笑)。

帰りはどこかで途中下車をしながらゆっくり石岡に戻ろうと思っていた。鉾田の隣の坂戸駅からそう遠くない位置に「ラジウム鉱泉 ほっとパーク」のマークがあり、途中下車のスポットとして目を付けていたので、そこへ行ってみる事にする。出発前にあくびの初老の駅員に確認すると歩いてすぐの距離との事。幸い、折り返しはすぐの発車だ。

列車は雑木林に囲まれた坂戸駅に着いた。降りようと席を立ち運ちゃんに切符を見せると、「温泉はね、この駅の前の踏切を渡って、左に曲がって最初の角を斜め右に行くと見えるから!」えええエスパーですかおまいは!面食らいました(笑)。どうも鉾田で初老の駅員から私を案内するよう引き継がれたらしい…
運ちゃんに礼を述べ、坂戸駅を出る列車を見送る。運ちゃんにこのくらいの心の余裕があれば、絶対に福知山線みたいな事故なんか起こらなかったのだろうね(比べちゃいけないけどね)。
案内された「ほっとパーク鉾田」は、鹿島鉄道のローカルっぷりとは正反対の新しくピカピカな、いかにも地方のハコモノだなあといった施設。古くからこの場所に湧き出ている鉱泉を沸かしたお湯は、黒い湯でスベスベとしていました。

雲が出て来た。弱い日差しの下で、枯れ草の中の線路だけが鈍く光っている。湯上りの体を冷ましがてら、ブラブラと一つ隣の巴川駅まで歩いてみた。

ダラダラと30分程度の散歩で巴川駅に着く。
しかし時刻表を見てみると、石岡行きは行ったばっかりみたいで…orz
次の列車までたっぷり1時間。どうする。
周りは収穫が終わって枯れ草となった田んぼがあるだけ。
どうしようか…

寝るか(笑)。

この駅唯一の構造物であるホーム上の木造の待合室の中には、おあつらえ向きの長いベンチ。カバンを枕にして横になる。
初冬にしては暖かい日だったのも幸いでしたが。

ともかく、壮絶な時間の無駄遣い。
だが、贅沢な時間の使い方だな。

まだまだ、まだ続く。
コメント
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