(おいこっと、平日のお勤め@寺石トンネル)
後攻の135Dは、駅入口の4種踏切から森宮方の寺石トンネル飛び出しを。おっと、平日はヒマを持て余しているおいこっと車両が先頭でやって来ました。土休日は指定席料金を取って観光列車として運転されている「おいこっと」ですが、平日はこんな感じで普通列車に充当されることもあります。ただ、そうなると土日の指定席料金って一体…?と言う話になりそうだ。アテンダントが乗車して、お土産に野沢菜が貰えるだけじゃ指定席料金分のバリューがあるのかというね。最初のうちは物珍しさで乗る人もいるんだろうけど、最近は結構空気輸送になっちゃってるらしい。
ちなみにGoogle Mapで飯山駅のところに人間乗っけると、おいこっとの車内が見られる。車内をフルレストアして、革張りの椅子にウッドテーブル付きボックスシートや格子状のロールカーテンとか雰囲気は悪くないよ。悪くないけど、観光列車に吊り革をぶら下げちゃいかんでしょ。とは思う。平日にこーやって普通列車に組み込んで使いたいからだろうけど、そーいう「非日常に徹し切れない」中途半端さが透けて見えてしまうような。今は日本中で観光列車ブームみたいなトコあるけど、数ある観光列車の中で選ばれて乗ってもらえる車両にどう煮詰めて行くかって大事だと思うよ。
足滝の駅を出る135D。ただ、平日に指定席料金なく乗れるのであれば「おいこっと」の車両は非常に乗り得な車両と言える。惜しむらくはその運用は共通運用なので乗れるかどうかは運次第と言う事だ。115系リバイバルカラーで盛り上がっているしなの鉄道じゃないけど、個人的には飯山色とおいこっとの運用くらい教えてくれはしないものか長野支社様よ。あ、そうなったらわざわざ土日に指定席料金払っておいこっと乗る人いなくなっちゃうか(笑)。
午後になっていよいよ雪が降り始めた飯山線沿線。足早に当間川の鉄橋を十日町へ急ぐ135D。ちなみに春~秋は長野~十日町間を1往復(土日)で運行しているおいこっとですが、冬場は基本的には長野~戸狩野沢温泉間の2往復運用に短縮されてしまうのも非常に勿体ない話である。除雪スジとかの絡みで難しいのかもしれないけど、冬の飯山線の魅力って戸狩から先でしょ。津軽鉄道の地吹雪体験ツアーじゃないけど、冬こそリアルな豪雪地帯のありようを観光列車でしっかりアピールしてこそ、鉄道による地域の底上げに繋がって行くんじゃないかと思うんよねえ。森宮野原でもうちょっと停車時間を取って、駅前で物販とか供食やってもらうとか、おいこっとで行く真冬の秋山郷ツアーとか、やりようはあると思うんだけどね。