青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

白銀の裏高尾

2018年02月04日 17時00分00秒 | 中央東線

(東京のチベット…?@八王子市裏高尾町)

金曜日、関東はこの冬二回目の雪になったのですが、またしても雪の日に年休を取得している自分。子供の送り迎えの役目以外はさしたる用事もござんせんでしたが、子供が学校行っている時間の間合い運用ってことでちょっくら裏高尾のお立ち台へ顔を出してみました。西浅川の交差点を曲がって旧甲州街道に入ると、駒木野の病院を過ぎたあたりからめっきり雪が深くなり、お立ち台では見事な雪景色。裏高尾の山並みを覆う白銀のヴェールは、先々週の越後妻有に負けてません。いやいや、今年の自分の雪運は結構なもんだ(笑)。


里は前回の雪ほどは積もりませんでしたけど、冬の関東に南低が来た時の八王子は豪雪地帯。奥多摩町は別格としても、関東山地の東麓に当たる八王子市の山間部は相当に降雪量の多いところ。E257かいじ103号が武田菱も鮮やかに裏高尾を小仏へ向かって登って行きます。風林火山の幟り旗を立てて、勇ましき甲州軍の進軍といったところでしょうか。


ここ裏高尾まで、平日の午前中に集まったアタクシを含むモノ好きな方々。さすがにリタイアしたシニア層中心でしたが、たまたま並んで撮影した同年輩の方とは色々と話が弾んでしまった。個人的にはあんまり趣味で仲間のいる方ではないので、こういう撮影地での趣味における同志の方とのお話というのは活力になります。


クルマで、オフロードバイクで、バスで、そして駅からの歩きで。アプローチは様々なマニアたちが待ち受けるのは、国鉄特急色を保持する189系M51編成(豊田車両センター)で運行される臨時快速富士山。中央東線を中心に、行楽臨への充当などで関東の波動輸送を担って来た豊田の189系。先日のM50編成の引退に続いて、平成30年3月のダイヤ改正では今まで土日を中心に定期運用に就いていた「ホリデー快速富士山」および金曜日運行の「快速富士山」からの撤退が発表されています。

M50編成の代わりに豊田車セにやって来たのが、余剰がささやかれる房総特急に充当されていた幕張のE257系ということで、いよいよかという思いをされた方も多かったのではないでしょうか。色々な状況証拠を積み上げなくとも、残された時間の極めて僅かな事は論を待たないところでありましょう。白銀の裏高尾を往く国鉄色、最後の雪景色…かも。
コメント (1)
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