(秩鉄の貨物の要衝@武川駅)
秩父鉄道のSLこと「パレオエクスプレス」は、12月初旬で運行を終えて冬休みに入ります。SLのない時期の秩父鉄道の沿線は、鉱石貨物をじっくり楽しむのには実にいい時期。そんなこんなで「冬場の秩父デキ」を愛でるタイミングを伺っておりましたが、折しも普段はSLを広瀬川原の駅から熊谷の駅までエスコートするのが主な役目となっている裏方のデキ201が、ヒマを持て余したのか本線で貨物の本務機に就いているとの報が。SL運休期間にはままある事らしいのですが、ちょっくら武川まで見に行ってきました。
朝から東武70000系甲種とかあって賑やかだった沿線。とりあえず運用を見るにはカマの基地である武川の駅が一番いい。広瀬川原にはおらず、武川の留置線にもデキ201の姿は見えなかったので、どっかには出ているんだろうなという見当。朝の影森便か、それとも武州原谷か、三ヶ尻からの石炭便か…と思案していると、三ヶ尻線からデキ201が二丁パンタをブリブリにかざしながら、7403レで返空ヲキを牽引してやって来ました。おおお、さすが秩父のロイヤルエンジン、カッコいいですなあ…。
7403レを追い掛けて樋口駅先のストレートへ。順光の中で、漆器を思わせる丹色と裾に引かれたゴールドのラインの車体がひときわ引き立ちます。デキ200シリーズは「L型軸梁式」という変態的な台車がまた最高にカッコ良いのですが、三岐へ譲渡された2両は既になく、現存する車両はこのデキ201ただ1両のみとなっています。多くのファンを集めた樋口ストレート、いつもは羽生側しか上げないパンタも、冬場の離線対策で両パン上げになるこの時期がまさに秩父デキの旬。吊り掛けの音も重々しく、デキ201とヲキ20車の行進です。