(浮浪雲の隙間から@桑名~朝日間)
テキトーに撮るとこないかロケハンして、何となく開けてそうな員弁川沿いに行ってみたのだが、ちょっと空が高圧線とかでガチャガチャしているよね。それでも浮浪雲の隙間からこぼれてくる光と青空の下、旋回窓の1147号機で2085レがやって来ました。コンテナ便ですが、機関車次位から化成品らしきタンクコンテナやホッパコンテナがいくつか乗っかっているのが2085レの特徴。おそらく四日市周辺のバケガク系工場のどっかのメーカーが使っているのでしょう。
近鉄益生駅脇の員弁街道踏切から2080レ。先ほどの2085レが四日市に到着するとすぐに2080レが発車するダイヤ。四日市から名古屋方面へ向かう関西本線は、この近鉄の益生駅手前の朝明(あさけ)信号場で複線から単線になります。見ての通り一応複線化可能な用地は確保されているのですが、北勢線のガードの部分が拡幅できないせいで単線のままにならざるを得ないのだとか。1800番台はみーんなスノプロ付きなのがいいよね。それだけに国鉄色だったDD51のラストナンバー1805号機を撮影出来なかったのは残念でなりません。
北勢線のガードの向こうへ歩いて行って2080レと桑名で交換するタキ返空の8079レを。背後のビジネスホテルやマンション群は桑名駅を中心にした繁華街。木曽三川の豊かな恵みに育まれ、質のいい海産物が名物だった桑名の街、「その手は桑名の焼き蛤」という啖呵でおなじみでしょうか。今では砂浜は埋め立てられて遠く、地物のハマグリもすっかり高級品になってしまいましたが、たまーに桑名の「貝新」の志ぐれ(佃煮)とか貰うと嬉しいよね。茶漬けも良いけど、炊き込みご飯なんかにするとまた美味い。
8079レは1028と825のコンビ。デコまで赤い825が次位だったのは勿体ないですが、日中でDD重連を見る機会も3月改正でさらに少なくなるのだろうと思うと贅沢は言ってられません。おそらくDFの投入は関西本線におけるDD重連運用のスジから優先されるはずなのでね。重連運用を減らし、DDを予備に回して状態の悪いカマから整理して行く腹積もりなのでしょうから…大垣で詠まれた芭蕉の別離の句を借りるまでもなく、今年の春も別れの春になりそうです。