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(雪に煙る千曲川@上境付近)
135Dを十日町手前まで追い掛けた後は、ゆっくりと戸狩方面へ向けて流していきます。15時前から降り出した雪が、いつしか本降りになって来た。そう急ぐ話でもないので、ゆっくり千曲川左岸の県道を進んだのですが、小集落が続く道は消雪パイプが入っていて雪が積もる事もなく快適。先日は関東も大雪で交通網がズタズタになってエラい事になったのですが、ホント消雪パイプは神だわ。
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どうも運用の流れでは、今度の飯山色は長野から141Dの次位で出て来るようです。但しこの141Dは戸狩野沢温泉行きと言う事で、戸狩より先には入線しないので飯山の一つ手前の駅である蓮(はちす)の駅にやって来ました。16時を過ぎてだいぶ暗くなって来たし、雪はいよいよゴンゴンという感じで粒が大きくなってきたねえ。そして何より気温が下がって寒い寒い…
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5分どころか、1分でもどんどんと露出が無くなって行く蓮の夕暮れ。降りしきる雪の中で足と手の感覚がなくなりそうになりながら耐えて待っているのですが、どうも降りしきる雪で速度が稼げないのか所定の時刻を過ぎてもさっぱり列車がやって来ない。もういい加減寒くて厭になったところに、駅手前のスノーシェッドを抜けて141Dが姿を現しました。所定からおよそ10分程度の遅れです。
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時刻は17時過ぎと言うのにもうすっかり雪の夜。蓮駅で下車した人は足早に、駅前に待っていた家族の車で帰途に就きます。しんしんと音もなく降る北信州は飯山の雪。さすがにレンズと被写体の間に相当量の雪が挟まってしまうと、いくらスローにシャッターを落としてもなかなか明瞭には映らない状況になって来ました。
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返しの141Dは信濃平の駅ホームで。141Dも飯山色は次位に下がってしまうので、ケツから撮ってばっかもつまらないからローアングルで軽くバルブ。先頭車に本日初登場の「飯山線の四季」ラッピングが入ってくれました。18時近くの列車ですが、長野駅周辺で飲み会でもあるらしく若い人が3~4人連れ立って列車に乗り込んで行きます。遅い新年会かな。
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信濃平と言えば、印象に残るのがこのワフという有蓋緩急車(荷室付き車掌車)を改造した待合室。この手の駅舎は「貨車駅」なんて言われて、密かにマニアに人気のジャンル。貨車駅の本場は北海道らしいけど、本州で貨車駅って珍しいかもね。現役時代は真っ黒なカラス色に塗られていた貨車ですが、第二の人生は白と緑のJR東日本カラー。
以前は周辺の農産物の集積で栄え賑わった信濃平の駅。駅舎として建っているワフ29000は昭和29年製、昭和29年製だからワフ29000なのかどうかは謎。形は変われど、現役から通算して60年を超えたベテラン貨車は、今も現役として信濃平の駅の乗客を出迎えている。信濃平に降る雪は、老貨車の思い出とともに、この冬も優しく降り積もります。