(石炭ホキ三ヶ尻便@デキ103)
扇町から熊タまでは20両。そして熊タで10両ずつに切り分け、一旦武川に引き込んでから三ヶ尻の熊谷工場へ届けられるホキ10000による石炭便。この日の担当はデキ103。ヒサシガマ(デキ108)来い!と思っていたのですが、どうやら松尾のヒサシは甲種輸送の任に就いているようです。
何度も書きますけど、秩父鉄道の機関車たちはまず間違いなくピカピカに磨き上げられていて、すこぶる丁寧に扱われているところが良い。青空の下の空色の機関車、裾をキリっと締めるホワイトのラインもいいアクセント。ブリルのエッセンスを残した古典的な棒台枠の台車もポイント高いですね。
武川を出発して、三ヶ尻線への渡り線へ進入する704レ。ホキ10000という私有貨車が使われている事と、日本唯一の「石炭列車」である事。その希少価値は高いはずですが、どうにもその存在は地味。でも、地味でいいんです。北関東の冬の青空の下で繰り広げられる私鉄のD級電機と大柄な私有貨車の組み合わせを愛でる楽しみは、こんな記事で大きな声で語らなくても、好きな人がひっそり楽しんでいればいいと思います(笑)。