(グリーンの牙城にあるオレンジ@松田駅)
日曜日、そぼ降る雨の中を、いそいそと家族サービスでのお出掛け。ひとしきり子供たちを遊ばせて満足させた後、何故かまっすぐ家には帰らず「ちょっと買い物で寄りたいところがある」とハンドルを西に。ちょっと買い物、で行くにはずいぶん遠いんじゃないの?なんてヨメにツッコミを入れられながら辿り着いたはJRの松田駅。買い物で行く場所なのか。そこ。
GWに家族でいわきに行った際はテツも出来なかったし、6月は特に祝日もなくフツーに仕事をしてしまった。そんな私の脳内に住む困った虫が、そろそろ旅に出ようかと言ってくる。フツフツと湧き上がってしまった遠征熱に乗っかって、わざわざ松田の駅まで何をしに来たのかというと、前から気になっていた「JR東海&16私鉄 乗り鉄★たびきっぷ」という企画乗車券を手に入れるためであった。JR東海の駅の窓口じゃなきゃ売ってくれないきっぷなので、おそらく関東で買おうとするとJR東海の有人駅である松田と下曽我の2駅しかないと思う。小田急とは反対側にあるJR松田の駅本屋は、基本的に電車も来なけりゃ人の気配すらない。大きな声で呼び出した駅員氏にパンフレットを見せると、特に何の感想もなさげにあっさりと券を売ってくれた。当たり前か。
JR東日本には「休日パス」という結構有名なフリーきっぷがありますが、この「乗り鉄★たびきっぷ」はそのJR東海版とも言えるモノで、JR東海全線だけでなくその他16の私鉄・・・えーと、東からいずっぱこ(駿豆線)、岳南、静鉄、遠鉄、天浜線、市内線含めた豊鉄、愛環、明知、長良川鉄道、城北線、あおなみ線、樽見鉄道、養老鉄道、近江鉄道、三岐線(北勢線のみ)、伊勢鉄道が乗り放題。なんでもこのきっぷを企画する段階で、JR東海の社員が各私鉄に頭を下げに行ったとか行かないとか。フリーきっぷで乗られたら息の根が止まってしまう大井川鐵道はさすがに除外になっていますが、きっぷに書かれた路線図だけ見ていてもテンション上がりますよね。どう使おう?
18きっぷと違うのは、一応新幹線も特急券を買えば熱海~米原の間でひかり・こだまを計4回まで使用可能なコト。区間に限りはあるものの、JR東海の聖域とも言える新幹線を使わせてくれるのもポイントが高い。熱海に止まるひかりなんぞ一日何本もないが、東京から熱海まで東海道のグリーンに乗り、熱海からこだまの自由席で名古屋へ、というのもそう悪い話でもない。この辺りは組み立て次第だろう。東京を6時頃に出ると仮定すると、東京6:07(727M)7:59熱海8:12(こだま635号)10:09名古屋だからな。10時に名古屋着ければまあまあ行動できそうだし。
ちなみに私は〇伊豆箱根(駿豆線)、〇岳南、〇静鉄、〇遠鉄、〇天浜線、〇市内線含めた豊鉄、✕愛環、✕明知、✕長良川鉄道、✕城北線、✕あおなみ線、✕樽見鉄道、✕養老鉄道、〇近江鉄道、〇三岐線(北勢線のみ)、✕伊勢鉄道という感じなので、未乗の線区は結構あります。ってかJRだけでも紀勢本線も新宮まで行けるし、高山本線も猪谷まで乗れるのか・・・在来線の特急は回数無制限なんで、特急券買ってちょっと乗り越せば、富山とか紀伊勝浦も行けるんだから結構凄いよね。どう使おうか、悩むのもまた楽しい旅の始まりなのであります。