青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

劒麓の街へ

2019年09月22日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(トトロが見つめる・・・?@相ノ木~新相ノ木間)

ビャクシンの木なのかな?と思いますが、まるで「となりのトトロ」のトトロのような両耳のピンと立った木が、住宅街に埋もれたような相ノ木駅を見つめています。そして、相ノ木の駅を颯爽と通過するのは、14760形のUN1。三角形の田んぼも黄金色に色付いた相ノ木の秋・・・え?駅なんかどこにあるんだって?ほら、駅、あるじゃないですか。列車の後ろに・・・(笑)。

寺田から上市まで、ほぼ真っ直ぐに敷かれた地鉄の線路。上市町は、富山まで地鉄電車で25分のベッドタウン。街道沿いには量販店も立ち並び、さほど鄙びた感じはありません。上市の町は、剱岳の麓の街として登山客の利用も多く、また古くから立山信仰の中心として祀られた大岩山日石寺という名刹があります。現在の滑川~上市間は、立山軽便鉄道が大正時代にこの日石寺への参拝客を目的として敷設した経路を使っていますが、滑川から南に向かった立山軽便の線路を活かすべく、地鉄は上市でスイッチバックする線形を取っています。

ちなみに、大岩山日石寺は素麺が名物なんだって。この日はまだ暑かったからね、茹で上げて、立山の麓の冷たい水でキュッと締めた素麺とか美味しそうですよねえ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鋳物師屋の秋 | トップ | 稚子塚、太古の眠り »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

富山地方鉄道」カテゴリの最新記事