青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

同じ場所でも100円高い。

2024年11月23日 07時00分00秒 | 京阪電鉄

(悩ましき運賃計算@京阪山科駅)

出町柳から三条京阪へ出て京都市営地下鉄の東西線に乗り換え、地下鉄の山科駅を経由して京阪山科駅へ。この間、出町柳(京阪鴨東線)三条・三条京阪(京都市営地下鉄)地下鉄山科(徒歩)京阪山科というルートを通っているのだが、ここで問題になるのは地下鉄山科も京阪山科もほぼ同じ位置にありながら、運賃が異なること。地下鉄と京阪京津線の分岐駅は一つ手前の御陵(みささぎ)駅なので、京阪山科で降りる場合は御陵~京阪山科間の料金が加算されてしまい、三条京阪から地下鉄山科の260円に対し三条京阪~御陵~京阪山科は360円になってしまうのだ。私は京阪電車の「びわ湖1日観光チケット」を買いたかったので京阪山科に来たんだけど、そのまま京阪山科で降りたら100円高いというのは結構初見殺しの運賃体系だよなあ。同じ三条方面から地下鉄も京津線も同様に発車するのだが、同じ山科に行くのに「どっちでもいい」とはならんのはトラップでしょ。特に最近はICカードにチャージさえされていれば、とりあえず改札は通れてしまうからねえ。ステルス的に高い運賃を払わされている観光客などもいるのかもしれない。地元民はそれを分かって三条方面に行く場合は地下鉄に乗ってしまうようだけど。

久し振りに来た京阪京津線。ご存じのように、そもそも昔は三条京阪から京都の東山を併用軌道で越え、蹴上から山科を通って浜大津へ至る路線でした。当然三条京阪~浜大津は京阪の一社運賃だったものが、御陵から先の市営地下鉄への転換で二社跨ぎの割高な運賃になった上に、最近は新快速を増発してフリークエンシーを高めるJRのほうが利便性も高く、京津線は利用者減による苦境に立たされています。京阪グループの中でも京津線と浜大津で接続する石山坂本線は収益が群を抜いて悪いらしく、いつの間にか三条京阪からの浜大津行きが20分に1本(毎時3本)になっていたのは悲しい。前までは15分に1本(毎時4本)だと思ったのだけど・・・そして淡い水色を中心にしたパステルカラーだった京津線の主役・800形はいつの間にか本線筋と同じグリーン系の塗装に代わってしまっていた。

それでも、蹴上の坂がなくなっても、本数が少なくなっても、電車の色が変わっても、大谷から逢坂山の坂道を越えて浜大津へ降りて行くあたりの情景は健在である。京津線の魅力はここから先にありますのでね、大谷の駅ですれ違う京阪800形。急勾配の途中の駅は、駅のホーム自体が坂道である。緑濃き駅前通りには、有名な鰻の名店があっていつも混雑している。この日も、秋の行楽シーズンらしく、多くのクルマが駐車場に入りきれずに列をなしていた。その渋滞は国道1号線まで延びていたのだが、この人たちの半分でも京津線に乗ってくれば渋滞もなくなるし、京津線の収入にもなるのにねえ・・・


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