(初めて見た新顔@上総牛久駅)
GWに和歌山~大阪南部方面へ出掛けてから、その後に何をやっていたかと言うと、まあ近所をブラブラしておったのですけど、正直体調があまり良くなかったんですよ。遠出する元気のない中で、一番遠出したのが房総半島と言う・・・でも、房総の方に出掛けたのって久し振りだったなあ。あっち方面って、撮影してからの帰りのアクアライン渋滞がとにかく嫌であまり足が向かないとこがありましてね。コロナ禍に突入してから一回も来てなかったんじゃないかなあ。そんなこんなの小湊鐡道、いつの間にか小湊の永遠のスタンダードでもあったキハ200に、元国鉄のキハ40が混じり始めていました。
いや、知ってたんだけど見るのは初めてだったなあ。只見色のキハ40、郡山からの移籍組。他には秋田から移籍して来た男鹿線組もいたりするようですが。後ろに高校の建物、只見色で構内踏切に交換駅でバックに高校なんてーと、ここは会津坂下なのかと勘違いをしてしまいそう。小湊がJRからキハ40の導入を始めたのは昨年春の事、郡山と秋田から5両の導入を実施しました。さすがに14両もいるキハ200を全部置き換える事は難しく、あくまで調子の悪いキハ200を代替えする事によって部品関連に余裕を出し、既存のキハ200をパーツ面から延命させる目的もあるようです。
新顔の登場に驚きつつも、牛久から大多喜街道を下って辿り着いた上総川間にはいつもの空気が流れていました。五月の終わりだったんですが、もうすっかり稲も伸びて青々とした姿を見せていましたね。街へ出る手提げ姿のおじさん一人、迎えに来るキハ200のツートンカラー。改めてホッとしますわな。小湊も、長い間キハ200が君臨して来ましたので、もう房総の景色とこの色は一体のものとして考えているフシがあって。キハ40の導入が何年振りの新車か分からないほど、ずーっとこの色でしたのでね。
小湊もコロナ禍に見舞われて以降、平日を中心に減便や終電の繰り上げ、区間短縮などで運用数が減少しています。そういう意味では車両の運用に余裕が出来ますから、キハ200を休ませながら延命させるという観点からは楽になっている可能性はあります。日中の五井~牛久のシャトル便は基本的にキハ40の単行運用になっていますしね。ただ、ここに来ての燃料高騰もありますし、収入面では決して楽じゃない状況が続いている事は想像に難くありません。暫く来ていませんでしたけど、そもそも房総半島、内陸部は過疎が進んでいて、コロナがなくても牛久以南の乗客数って元々厳しかったんですよねえ。人の出入りがあるのって観光要素のある養老渓谷周辺くらいでしたから・・・
まだ青苗の伸びの薄い田んぼで、柔らかな感じの水鏡を一枚。
緑のヴェールに包まれたキハ200を見ていると、結構満身創痍だなあと思う。
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