(放物線は勇ましく@戸狩野沢温泉~上境間)
戸狩野沢温泉の駅の構内除雪を終えたENRが、ゆっくりと作業員を乗せて上境方面へ向かいました。164Dの追っ掛けの際に、上境の駅先に保線係が除雪を行うために待機していましたが、どうやら線路脇の斜面に積もった「雪庇」の除雪をするようです。雪庇の除雪は、いくら大型のロータリー除雪車がウイングを目一杯広げたところで届く範囲は限られていますので、まずは線路脇の斜面に積もった雪を人海戦術で線路上にわっせわっせと掻き落とすところからスタートします。ENRの役目は、あくまで人力で掻き落とされた雪をロータリーヘッドで遠くに飛ばす仕上げ役のようです。
きれいに放物線を描いて、山側に雪を飛ばしていくENR。もちろんDD16の時代に来てみたかったなと思うのだけれども、雪と闘うその姿には、昔も今も変わらぬ勇ましさがあります。この日のENRの出番は戸狩から上境の駅間の僅かな間だけだったようですが、正月明けから一番の積雪時期ともあり、ここのところ飯山線は毎日のように日中の除雪運休が出ているようです。厳しい冬に、北信の鉄路を守り続ける労苦が偲ばれます。
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