(冬の守護神、現る@信濃平~戸狩野沢温泉間)
風に舞う雪を突き、道に積もる雪を払って信濃平を驀進するJRの新世代除雪車両・ENR-1000型。以前は真っ赤なDD16が担当していた冬の鉄路の守護神役ですが、現在は真っ青なカラーリングに身を包んだこの車両がその任務を請け負います。164Dの戸狩到着以降、約2時間に渡って戸狩~十日町を除雪運休にするというこの日のダイヤだったので、除雪基地のある飯山からENRが飛んでくるのを待って常盤の集落で迎え撃ち。
戸狩野沢温泉で飯山色と並んだENR。カラーリングがお揃いでお似合いのコンビですね。平成20年から飯山線に投入されたENR-1000は、これまでの除雪車の機能を色々と盛り込んで設計されていて、羽根を広げて線路脇の雪を切り崩すウイング、掻き込んで遠くに飛ばすロータリーヘッドと投雪用のローター、そしてウイングを折り畳めば片寄せ型のラッセルヘッドにもなるという除雪の十特ナイフのような車両です。
早速ウイングを開いて、構内の除雪から開始したENR。これまで除雪用に使われていたDD16とENRの大きな違いは、もちろん除雪性能もそうなのですが、あくまでDD16が機関車だったのに対してENRは線路保守車両という事になりましょうか。ここらへんがJR東日本が推し進める合理化のための保線業務の外注化への施策と関連しているような気がしないでもないのですが、まあ難しい話はひとまず置いておく事にしましょう。
恥ずかしながら、ロータリー型の除雪車が雪をぶん投げる姿は初めて見ましたもので、こんな小規模の構内除雪ですけれども結構興奮してしまいました(笑)。そりゃ信越山線みたいなDD14の豪快な投雪とか、只見の魚沼側みたいに積もった雪を段切りして大アーチを描きながら破間川に投げ込むみたいなシーンじゃないけどさ。結局この手の「大きな機械がなんかの作業をしているシーン」に興奮してしまうのは、幼少のみぎりに「はたらくくるま」なーんて絵本をキャッキャしながら見ている男の子の「メカメカしいものに反応してしまうDNA」にアツーくアツーく訴えかけてくるからなんでしょうね(笑)。
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