青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

季節の過ぎゆくままに

2020年06月03日 19時00分00秒 | 小田急電鉄

(季節は巡り・・・@神社の参道)

今日は非番でしたので、そろそろ活動を再開しようかな・・・なんて思いながら、久し振りにカメラを持って外へ出てみることにしました。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、解除したらしたであっさりと東京の感染者数が30人を越え、「東京アラート」とやらが発動されてしまいました。神奈川県下と言えども全く予断は許さない訳でありますが、さりとていつまでも引きこもってもいられませんのでね。健康のために家から5kmくらい歩いて来たのですが、通り抜けた神社の境内では紫陽花が鮮やかな色を付けていました。12月に中国でウイルスが確認されてから地球規模での災厄が降り注いだこの半年、人間が家に引きこもっているうちに、季節は確実に流れているようです。

青々とした木々の間から木漏れ日が落ちる参道。「このままだと第二波が来ますよ」「第三波が来ますよ」とマスコミや専門家は喧伝するのだけど、何となく世間の風向きを見ると「だからって自粛しろって言われても無理だよね」とでも言いたげな半ば諦観しきったような空気もあり。勿論個々人で感染しないように努力する必要はあるのだけど、この先、緊急事態宣言解除以降の感染者増加については、ある意味社会を動かすための必要経費と割り切って腹をくくる覚悟が求められるのかもしれません。当然それには医療体制の充実とテレワークを含めた社会構造の改革が必要なんでありましょうが。

コロナ自粛明けのファーストショットは、GSEで運行された「はこね2号」。5月までは土休日は運休とされていた小田急のロマンスカー。今日は平日でしたけど、今度の土日からは通常通りのダイヤに戻るそうです。平日の上りはこねですから、乗車率がそれほど良くなくてもしょうがないのかなあとは思いますけど、前展に誰も乗ってませんからねえ。回送じゃないですよ。営業列車でこの状況なのですから。箱根の旅館も徐々には営業を再開しているところも出て来てるみたいなんで、少しずつでも客足が戻る事を祈るしかありませんな。って言うかデンシャを撮影したのが物凄い久し振りだな。何と言うか撮影をする感覚を忘れてた(笑)。

運用情報を見ると、約1時間後に新宿方から新5000系が下って来るようなので、コンビニで休憩してアイスコーヒーなど飲みつつ散歩しつつでザマエビカーブへ移動。新5000系は1月くらいからシテンに入ってたけど、何となく撮影する機会がなくて今回初めてのご対面です。前面の行先表示は4000とか新1000ほどは切れない優秀なLEDのようですが、4000系よりもさらに前面の折れ込みの角度が大きくかつ丸っこいので(形で言えば東急の大井町線に入った6000系だね)、前面ガラスの映り込みによって没カット量産になってしまいそうなキケンはありそう。この形式が8000系を淘汰していくのでありましょうか。

ちょっとの時間でも、カメラを握るのはやっぱり気晴らしになる。しっとりと紫陽花咲く地元の氏神様の参道。こんな世の中だからこそ、石段の上まで登って二礼二拍手一拝。混沌の世の中に安寧を。災厄と疫病の終息を。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 100年分のありがとう | トップ | フランジの音、再び。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小田急電鉄」カテゴリの最新記事