(霞む岩木と梅雨晴れの朝@弘南鉄道大鰐線・松木平~津軽大沢間)
6月。気まぐれに覗いた横浜の地下街のチケットショップ。株主総会前で期限が近いせいか、投げ売りになっていたJR東日本の株主優待券を使って、初夏の津軽へ。初訪問の津軽鉄道と、私の大好きな弘南鉄道。なんで大好きなのかって?と聞かれると言い表せないが、好きなんだよねえ。かつては渋谷と横浜を結んでいた銀色の電車が走る弘南鉄道は、軽やかさがありつつ、それでいてしっかりと津軽の町々を結ぶインターアーバンとして根を下ろしている。観光的には、太宰治にストーブ列車、冬の地吹雪に吉幾三のド演歌の世界が見える津軽鉄道に軍配が上がるんでしょうけど。岩木山をバックに柏農高校前の長い長い夕暮れを楽しんだり、ほろ酔い加減のりんごねぷた電車に揺られて夜の大鰐線を楽しんで、乗ったり、降りたり、撮ったり。地方私鉄の郊外電車のターミナルとしては日本一の雰囲気を持つと思っている中央弘前の駅の近くに宿を取り、翌日は朝もはよから大鰐温泉の青柳会館の熱めのお湯でシャッキリ目覚めた後は、リンゴ畑を睥睨する津軽大沢の高架橋に登った。早朝はいい感じに見えていたお岩木山も、遅めの大鰐線の始発電車が通る事には稜線も朧ろ。それでも、梅雨晴れの朝の陽射しを浴びて、銀色の電車が私の下を通り過ぎて行きました。
そして、年末に届いた大鰐線の廃線の報。
2027年度まで・・・という時間が残されて、やはり津軽は冬に行ってこそ華かなあ。と算段を練っているところであります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます