青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

アルプスの遺志を継ぎ

2016年04月09日 20時21分47秒 | JR

(山梨の 春は桜と 武田菱@勝沼ぶどう郷~塩山間)

菱山の築堤を行くE257系。中央東線筋にいると30分に1回は見れるポピュラーな車種ですが、平成13年デビューですからもう15年も甲州路を走っているのですね。甲州ゆかりの戦国武将・武田信玄の家紋である「四つ割り菱」をサイドに大きく彩ったデザインが特徴ですが、前面ガラスの左側にもくずれ武田菱がちょこっとあしらわれてたりするのもポイント。春の山梨は桜もそうですが、リンゴや桃など果物の花が一斉に咲き乱れまさに「フルーツ王国・山梨」らしい景色を見る事が出来ます。


ハッピードリンクショップの横からボリュームのある桜を圧縮で。E257は特急かいじ・スーパーじゃないあずさ(笑)などの停車駅の多い運用に充当されてますけど、この周辺では塩山・山梨市・石和温泉・韮崎と山梨の中小都市にちょこちょこと止まっては高速バスがカバーしない地区のニッチなニーズを拾い上げている。ちなみに諏訪地区とかも茅野・上諏訪・下諏訪・岡谷とほぼ各駅停車だったりするんですけど、このあたりの停車駅設定が一昔前の急行列車みたいで良いよね。

他にも観光需要で相模湖や勝沼ぶどう郷への臨時停車が設定されたりと、E257の守備範囲は「急行アルプス」の遺志を継いだ中央東線のローカル優等運用。そう言えば「急行アルプス」に併結されていた「急行かわぐち」も、その流れを汲んだ「ホリデー快速富士山」がその任を国鉄特急型で守り続けていますし、長距離普通列車の現存など車種は変われど基本的な流れは国鉄時代のまま。リニアが出来るまで、中央東線は最後の国鉄型幹線として生き続けるのでしょうねえ。
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